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第2回:子どもの〝心に残る〟夏休みに

早樫 一男 臨床心理士

夏休み

子どもにとって楽しい夏休み。しかし、親にとっては夏休みの過ごし方が大きな頭痛のタネに……。

夏休み。「宿題がたくさんあるから、休みじゃないよ~」と、子どもの声が聞こえてきそうです。夏休み期間中、ほとんど毎日、塾通いといった子どももいます。子どもたちも大変です。
ところで、親の心配は毎日をどのように過ごさせるか、といった点につきるかもしれません。ややもすれば、夜更かしをし、夜型の生活となり、生活リズムは崩れてしまいます。そういえば、朝のラジオ体操がなくなりつつあります。

毎年夏が来ると、不登校の子どもたちと一緒に行った琵琶湖一周サイクリングを思い出します。一週間ほどの日程で、自炊やテント生活も交えながら回りました。お互いに初対面の子どもたちも、最終日になると別れを惜しむ仲のよい友達となります。トンネルや登り坂を克服して喜びが何倍にもふくれあがった経験や、真夏の暑さや台風の余波の強風雨も、子どもたちにとって、貴重な経験になったことでしょう。

ある夏休み、当時、小四の二男と小二の三男を連れて、琵琶湖一日サイクリングをしたことがあります。とても暑い日でしたが、それも、いまでは懐かしい思い出です。
「今年の夏はどうして過ごそうか……」「早く終わってくれないか」と、親のほうが憂鬱になるなんてことはありませんか? 子ども時代は夏休みを楽しみにしていたはずなのに。

いつまでも子どもの心に残る夏休み、子どもの心身が輝く夏休みになるよう親も手伝えればいいですね。毎年、夏になると、おぢばは「こどもおぢばがえり」を楽しみにやってくる子どもたちや、「学生生徒修養会」に参加する若者たちの元気な歓声で満ちあふれます。おぢばは〝人間のふるさと〟です。夏休みの数日間をおぢばで過ごすことによって、子どもたちの疲れた心も癒やされていくことでしょう。

いきいき通信2007年2月号掲載