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第8回:子どもたちを包み込む強い夫婦力

早樫 一男 臨床心理士

ステップファミリー

ステップファミリーとは、夫婦のどちらか一方、あるいは両方が子連れで結婚・再婚してできた家庭のこと。離婚率の上昇にともない、増えていく傾向にあるとみられています。

Y子が離婚したのは娘が三歳のころでした。紆余曲折を経て、娘の小学校入学前に再婚しました。再婚が夫婦にとっての最初のハードルとすれば、次のハードルは夫婦の間の子どものことでしょう。二人の間に生まれた実子と娘との新たな関係も生じるので、複雑に絡みあう家族になりはしないかと気にかけたのでした。

子どもを連れた再婚の場合、新しい(義理の)親との関係づくりは大きな課題になります。子ども、親双方がさまざまなストレスを感じても不思議ではありません。焦らずに時間をかけ、ゆっくりと関係を温めていくことが必要になります。「最初からうまくいくなんて難しいかも……」と思うほうが、お互いに力まず、いい関係を育てることになるかもしれません。

弟が生まれたのは娘が九歳の時です。娘は新しい命の誕生をとても楽しみにしていたようです。その姿を見て夫婦はたいへん喜びました。子どもに対して分け隔てのない愛情を注ぎたいという親の思いと、実子と連れ子の関係かもしれないが「きょうだい」として仲良くしてもらいたいという気持ちを、なんとか名前に反映できないかと夫婦は熟慮を重ねました。

名前の付け方はいろいろですが、それを通して、家族の思いなどを伺い知ることができます。

夫婦は相談した結果、弟の名前に「佑」の一字を入れました。娘は「佳」の一字が入っています。二人に共通するのは「イ(にんべん)」です。親としては、子どもたちに対する思いをささやかな工夫で表したかったとのことです。

ステップファミリー(義理の関係の家族)は、スタートの時点からさまざまなストレスを抱えることになります。それを乗り越えるのは、夫婦の心が一つになり、子どもに対しては分け隔てなくという思いでしょう。強い夫婦力で与えられた子どもたちを温かく包み込み、育ててもらいたいとエールを送りました。

がんばれ、ステップファミリー!

いきいき通信2007年8月号掲載