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第11回:焦りは禁物、ホッとできる家庭環境を

早樫 一男 臨床心理士

子どものチック症

乳幼児期から学童期にかけ多くみられるチック症。でも、あわてる必要はありません。ある意味、子どもの〝ストレス信号〟。まずは、おおらかにのんびり育つ環境づくりを。

入園・入学といった節目から一カ月ほどが経過しました。子どもたちはそれぞれ新しい生活に慣れてきましたか? 以前は「五月病」と呼んでいましたが、「緊張の四月」の次の、ちょっとした節目がこの時期にあたります。元気に過ごしているわが子を見てホッとされている家庭もあれば、一方で予想外のことに戸惑っている家庭もあるかもしれません。

幼稚園の父兄参観に初めて出席したときのことです。しきりに目をパチパチさせている子どもの姿が目に入りました。「頻繁な瞬き」「ピクッと動く」「頭をふる」など、本人の意思とは無関係に繰り返し起きるこうした症状を「チック症」といいます。幼児から小学校低学年にかけてよく見られるものです。本人の意思とは無関係に起きますので、わざとやっているのではありません。ですから「何しているの!」「また繰り返して!」という叱責は害(無意識でしている行動をかえって意識化し、固定してしまう)になっても、解決にはまったく役立ちません。

大人の目から見れば気になるかもしれませんが、子どもは言葉にできない不安やストレス、緊張などをこうした症状で表している場合があります。家庭では症状にのみ焦点をあてすぎないで、リラックスさせたりホッとできるようにしましょう。多くの場合、一時的な症状として解消していきます。とはいえ、「いつまで続くの?」「格好悪い!」などと、親の方が過剰な不安を持ったり、わが子の姿を見てついイライラした気持ちになるかもしれません。

しかし、焦りは禁物です。ここが親としての踏ん張りどころ。こうした機会に、親として子どものありのままを受け入れ、どんななかでも喜びを見いだせるよう心がけてみませんか?
〈なお、長引いているとか、本人がとても気にしているといった場合などは専門家にご相談ください〉

いきいき通信2007年11月号掲載