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RWC(ラグビーワールドカップ)100日前記念試合に招待-天理高ラグビー部-

日本で初開催となる「ラグビーワールドカップ(RWC)2019」まで残り100日を切った。9月20日の開幕を間近に控え、全国12の開催都市では関連イベントが開かれるなど盛り上がりを見せている。その一つ、大分市では、RWC開幕100日前の記念イベントを実施。式典やパレードに加え、35年前に日本ラグビー史に残る〝名勝負〟を繰り広げた、天理高校と大分舞鶴高校の交流試合が行われた。

〝名勝負〟大分で再び

9月20日、東京スタジアムで行われる日本対ロシアの試合を皮切りに開幕する「ラグビーワールドカップ」。11月にかけて、各地で熱戦が繰り広げられる。
大分市のスタジアムでは準々決勝2試合を含む全5試合が組まれている。さらに、フィジーとウルグアイチームの公認キャンプ地でもあり、官民一体となってピーアールに努めている。
こうしたなか、RWCの開幕100日前を記念するイベントが8、9の両日、開催された。式典やパレード、伝統の早稲田大学対明治大学戦などが行われるなか、天理高ラグビー部と大分舞鶴高の交流試合も企画された。
両校の対決には、いまなお語り継がれる〝エピソード〟がある  。
記憶に残るノーサイド
35年前の第63回「全国高校ラグビー大会」決勝戦。天理高優勢のまま進んだ試合は、ロスタイムに大分舞鶴高がトライを決め、18‐16の2点差に。
ゴールキックを決めれば同点に追いつき、両校優勝となる緊迫した場面。キャプテンの福浦孝二さんが蹴ったボールが、ゴールポストから大きく外れた瞬間、ノーサイドを告げる笛が会場に鳴り響いた  。
この年の12月、シンガーソングライターの〝ユーミン〟こと松任谷由実さんは新曲『ノーサイド』をリリースした。
「♪何をゴールに決めて何を犠牲にしたの」。曲は、キックを外した選手を、観客席で見守る女性の視点から描いたバラードで、この〝名勝負〟がモチーフになったといわれている。
その後、30年の時を経た5年前には、当時のメンバーが集結して「関西ラグビーまつり」で再戦。その様子は各メディアでも大きく報じられた。

現役選手による再演

この〝名勝負〟の再演として8日、大分市の大分駄原球技場で両校の現役選手たちが交流試合を実施。県内のラグビーファンや現役選手など、大勢の観客でスタンドはいっぱいに。
開会セレモニーでは、実行委員会会長の佐藤樹一郎・大分市長に続き、大分県ラグビーフットボール協会会長の山田耕司氏があいさつに立った。
山田氏は選手らに、「今日は両チームとも高校生らしい、一歩でも前に出るんだという心構えで、観客の皆さんに誇れる試合を」と激励した。
会場には、当時の両校キャプテン・副キャプテンらが共に観戦する姿も。
当時、最後のゴールキックを蹴った福浦さんは「白と黒のジャージーのコントラストに、現役時代を思い出した。後輩たちの頑張りに期待したい」と話した。
交流試合は大分舞鶴高ボールでスタート。
序盤から猛攻を仕掛ける天理高は、すぐさま先制トライに成功。その後も攻撃の手を緩めず、前半で6トライを挙げ、40‐0で折り返す。後半、意地を見せる大分舞鶴高は21分と終了間際に2トライを決めるが、ここで〝ノーサイド〟。68‐10で天理高が勝利した。


試合を終え、大分舞鶴高の堀尾大輔監督(46歳)は「伝統の展開ラグビーをはじめ、天理高校の選手には手本にしたいところがたくさんある。チームの良い刺激になったので、花園で再戦できるよう、しっかり力をつけたい」と話した。
一方、天理高の前川風雅キャプテン(3年)は「天理らしい、ひたむきなプレーができたと思う」と語った。
当時の天理高キャプテンの津彼幸司さん(53歳・撫養大教会ようぼく)は「このような試合を観戦できて光栄に思う。と同時に、当時のことをありありと思い出した。実は、もう一度、OB同士で一戦交えようという話になっている」と、うれしそうに話していた。

天理時報2019年6月23日号 掲載