関西学生大会 団体・個人で優勝-天理大合気道部-
天理大学合気道部は9日、大阪市の住吉武道館で開かれた第39回「関西学生合気道競技大会」に出場(写真)。女子団体戦で2年ぶりの優勝を果たしたほか、女子個人乱取、演武競技男女混合の部でも頂点に立った。また、男子団体戦でも3位入賞した。
現在の部員は24人。うち21人は、大学から始めた〝初心者〟だという。
東原善一監督(49歳)は「大会の出場選手を見ても、初心者から始めた選手は少なくない。そうしたなか、当部では他大学との差をつけようと、OBが携わる道場へ赴いて、特別指導を受けている」と話す。
普段は「乱取」を中心に強化を図り、実践形式の練習を重ねている。また、おんぶダッシュや手押し車などのハードなトレーニングを繰り返し、体幹や筋持久力も鍛えてきた。
競技は、1対1で戦う「乱取」と、二人一組で形の完成度を競う「演武」の二種目で行われる。
乱取では、短刀側と徒手側に分かれて試合が進められる。前・後半で交替し、ポイントを多く獲得した者が勝利する。
乱取競技・団体戦に出場した女子は、近畿大学との初戦を2‐1で勝ち、関西学院大学との決勝戦へ。昨年の同大会決勝では0‐3と大敗したことから、雪辱を誓って試合に臨んだ。
先鋒の吉村たかね選手(2年)は難なく勝利を収めて1‐0。続く中堅の馬渕今日子選手(4年)は、後がなくなった相手選手へプレッシャーをかけ続け、終始優勢に試合を運んで勝利。大将の羽中田栞選手(3年)もダメ押しの勝利を挙げ、3‐0で2年ぶり6度目の頂点に立った。
一方、3連覇を狙う男子も団体戦に出場。初戦を5‐0と圧勝したものの、続く準決勝で関西学院大に2‐3で敗北。その後の3位決定戦では勝利を収め、3位入賞となった。
また個人戦では、女子の馬渕選手が優勝して連覇を達成したほか、男子はローリー・フレドリック・リディアード・ダニエルズ選手(4年)が準優勝した。
一方の演武競技では、男女混合の部で馬渕選手・岡本輝選手(2年)ペアが優勝。男子は対武器の部で滝澤太秀主将(4年)・佐藤直選手(2年)ペア、対徒手の部でダニエルズ選手・東原壮佑選手(2年)ペアが、女子は対徒手の部で羽中田選手・吉村選手ペアが、それぞれ準優勝した。
10月27日には、第50回「全日本合気道競技大会」が天理大学武道館で開催される。
滝澤主将は「関西大会では、日ごろの練習の成果が、良くも悪くも顕著に表れたと思う。この結果を各選手が自信や反省につなげ、夏の強化合宿でそれぞれの課題をクリアする。そして全日本では、全部門で優勝を飾りたい」と意気込む。
天理時報2019年6月23日号 掲載