インターハイ出場クラブ・選手紹介(下) 天理高バスケットボール部・ホッケー部/教校学園高 空手道部男子・レスリング部
チーム・個人で全国に挑む
天理高バスケットボール部男子(7月28日~8月2日・鹿児島県薩摩川内市総合運動公園総合体育館ほか)
天理高校バスケットボール部男子は、6月初旬に行われた奈良県予選で優勝し、2年ぶり3回目のインターハイ出場を決めた。
一昨年、半世紀ぶりにインターハイ出場を果たした同部。その後、年末に開催される「全国高校バスケットボール選手権大会」にも2年連続で出場するなど、着実に力をつけている。
チームの軸は、188メートルの高身長を武器に、攻守にわたってチームをリードする山中敦選手(3年)と、強いフィジカルで得点を重ねる宮西健吾選手(同)。
戦術面では「パス&ラン」をテーマに掲げ、攻撃的なチームづくりを目指している(写真)。
県予選では、トーナメント2回戦から出場すると、初戦と準決勝を〝100点ゲーム〟で突破。ライバル・奈良育英高校との決勝リーグ最終戦では、前半を22‐21と僅差で折り返す。後半、ゾーンディフェンスへ切り替えたことが功を奏し、相手のリズムを崩しつつリードを広げて62‐47で勝利。2年ぶり3回目のインターハイ出場を決めた。
村上晃規監督(28歳)は「県予選では試合中に集中力が切れてしまい、細かいミスをする場面もあった。本番までに、しっかりと修正し、全国の強豪チームに挑みたい」と語った。
天理高ホッケー部(7月26日~31日・宮崎市KIRISHIMA木の花ドームほか)
天理高ホッケー部は、6月上旬の県予選、中旬の近畿予選を突破し、男子が48年連続48回目、女子が9年連続30回目となる、〝アベック出場〟を決めた。
昨年のインターハイでは3位入賞の男子。優勝を目指して、ドリブルやパスなどの基礎練習を重ねるとともに、展開の速いプレーをこなせるようスタミナ強化にも努めてきた。
俊足でボールキープ力の高い千葉友貴選手(3年)など、インターハイ優勝経験のある選手を中心に全国に挑む。
松尾佳彦監督(39歳)は「夏のインターハイは暑さなど環境面での課題も多い。限られた時間の中で内容の濃い練習を続けて、しっかり準備したい」と話した。
一方の同部女子は、高校からホッケーを始めた〝初心者〟がメンバーの半数以上を占める。
その中で懸命に努力を続け、近畿予選で入賞を果たし、インターハイ出場を掴んだ。
加藤理恵監督(33歳)は「経験が少ない分、試合を重ねるごとに大きく成長している」と話す。
攻撃では〝空間パス〟を使ってゲームを展開。守備の際は、得点を奪われるリスクの高いゴール前中央を取られないよう意識して、練習に取り組んでいる。
淺尾和奏キャプテン(3年)は「全員でたすけ合いながら、最後まで戦い抜きたい」と意気込む。
教校学園高 空手道部男子(8月8日~11日・沖縄県名護市21世紀の森体育館)
天理教校学園高校空手道部男子の間部永志選手(3年)は、県予選男子個人形の部で準優勝し、2年連続のインターハイ出場を決めた。
教校学園高 レスリング部(7月29日~8月1日・熊本県玉名市総合体育館)
教校学園高レスリング部の吉岡亮太選手(3年)は、県予選の結果、男子51キロ級でインターハイに出場する。
天理時報2019年7月14日号 掲載