全国定通大会 天理高校第2部の8クラブ出場
夏本番 働く高校生全国へ
働きながら学ぶ高校生のスポーツの祭典「全国高校定時制通信制体育大会」が、28日から8月19日にかけて東京都を中心に開催される。今年も天理高校第2部の8クラブから計110人が出場。開幕に向けて〝最終調整〟に励むチーム・選手を一挙紹介する。
軟式野球部
昨年、大会12連覇の偉業を成し遂げた同部。安定した守備力と、どこからでも点を取れる強力な打線が持ち味だ。日ごろの練習では、一球一球に集中することを意識し、ノックやバッティング練習を積み重ねてきた。藤田哲也監督(48歳)は「力を出しきることができれば、結果はおのずとついてくる」と話す。窪田正喜主将(4年)は「大好きな野球をさせてもらえることへの感謝の思いを胸に、全力プレーで今年も日本一を目指したい」と抱負を語った。
バレーボール部
昨年、大会2連覇を果たした女子。昨年のレギュラーが全員残り、経験豊富なメンバーで3連覇を狙う。
また今年は、新たに速攻を仕掛ける戦術を加えたほか、選手一人ひとりのプレースタイルの特化を図っている。吉田雅恵監督(38歳)は「試行錯誤を続ける中で、ようやく形になってきた」と手応えを語る。一方、昨年ベスト8の男子は、4年生を中心に高身長の選手がそろう。長身を生かしたブロック練習に力を入れつつ、ボールを落とさない粘り強いプレーに磨きを掛けてきた。
有本幸信キャプテン(4年)は「チームワークでは他校に引けを取らない自信がある。〝全員バレー〟で優勝を目指す」と話した。
バスケットボール部
昨年、準優勝した男子。レギュラー陣にはオールラウンドなプレーヤーが少なくない。
練習では、ボールを持っていない選手への対応など、ディフェンス面を中心に取り組んでいる。大橋辰也キャプテン(4年)は「練習環境を整えてくださった方々に恩返しができるよう、優勝をつかみたい」と。一方の女子も昨年、準優勝。昨年のレギュラーが全員残り、3年ぶりの優勝を狙う。河野千夏キャプテン(同)は「感謝の気持ちを胸に、全力で勝負に挑む」と気合十分。
卓球部
昨年、団体戦ベスト8の男子。基礎練習に集中して取り組み、フットワークを鍛えてきた。城家卓司監督(47歳)は「県の代表として出場する責任感を持って戦ってほしい」と話す。同じく昨年、団体戦ベスト8の女子。対戦相手のミスを誘うプレーを意識して試合に臨む。
南綾乃キャプテン(3年)は「メンバー全員で助け合いながら上位を目指す」と意気込む。
バドミントン部
山辺高校山添分校、奈良朱雀高校との3校合同で出場する男子。基礎練習と実戦練習を積み重ね、力を蓄えてきた。一方、昨年はベスト8の女子。林かなえキャプテン(4年)は「チーム一丸となって、アベック優勝を狙う」と決意を語る。加藤良之監督(56歳)は「男女ともに一戦一戦、集中して臨んでほしい」と話した。
柔道部
比較的小柄な選手が多い同部。これまでは体格差を補うために〝先手必勝〟をテーマに掲げたが、しっかりと組んで一本を取る〝天理柔道〟のスタイルを意識するように。そのため、今年から週に2回、練習メニューにウエートトレーニングを組み込んだ。水上静太・男子主将(4年)は「対戦相手と共に高め合えれば」とひと言。一方の女子は、個人戦で3連覇を狙う佐野明花里主将(同)を中心に、団体戦に出場する。佐野主将は「応援してくれた人たちに喜んでもらえるような結果を残したい」と語った。
陸上競技部
今年は、男子4選手と女子2選手が計9種目に出場する。基礎練習を徹底しつつ、柔軟性や体幹を鍛え上げ、身体能力の強化に努めてきた。丸木裕道キャプテン(4年)は「全国の舞台に向けて、基礎を固め、コンディションを調整して優勝を目指したい」と話す。
ソフトテニス部
団体・個人の部での優勝を目指し、サーブ・レシーブなどの基本技術を繰り返し練習してきた。また、昨年のレギュラーメンバーがチームを牽引。経験値を武器にチームを勝利へ導く。児玉志保キャプテン(3年)は「自分たちのテニスを信じて、声をかけ合い、全国の舞台で戦っていく」と、きっぱり。
天理時報2019年7月21日号 掲載