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「全国高校定時制通信制体育大会」で活躍目立つ -天理高校第2部-

感謝の心で練習重ね

昼間はひのきしん、夜は勉学に勤み、45分間という限られた時間内で部活動に打ち込む天理高校第2部の生徒たち。この夏、彼らは、働く高校生のスポーツの祭典「全国高校定時制通信制体育大会」に出場し、青春の汗と涙を流した。連覇記録を伸ばした軟式野球部をはじめ、活躍したチーム・選手を一挙紹介する。

13年連続〝頂点〟に
-軟式野球部-

軟式野球部は、8月13日から17日にかけて東京・明治神宮球場などで行われた「全国高校定時制通信制軟式野球大会」に出場した。
連覇記録のさらなる更新を狙う同部は、初戦をコールド勝ちして勢いに乗ると、続く3回戦も快勝。日本ウェルネス高校(東京)との準決勝も八回コールド勝ちで決勝進出を決めた。
ところが、この試合ではエースの堀部陸投手(4年)が4失点と不調。「気負い過ぎている」と感じた藤田哲也監督(48歳)は宿舎へ戻ると、「マウンドで後ろを守ってくれる仲間の顔を一人ひとり見て、声をかけてからプレーを」とアドバイスした。
翌朝、ほかの選手にも緊張の色が見えたため、「試合前のアップは半分の力でやろう」と肩の力を抜くよう促して、八王子拓真高校(東京)との決勝に臨んだ。
一回表、天理高がいきなり満塁のチャンス。ここで紺谷雄大選手(4年)がレフト前にヒットを放って2点先制。その後も着実にランナーを返し、得点を重ねていく。
守備では、堀部投手の球が走り、八回まで無失点の好投。結果、8‐3で勝利し、連覇記録を13へと伸ばした(写真)。
窪田正喜主将(4年)は「プレッシャーもあったけれど〝陽気野球〟を貫き、最後まで試合を楽しめたと思う。後輩たちには、支えてくださる多くの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、来年も全国の舞台で堂々と戦ってほしい」と話した。
藤田監督は「〝打倒天理〟の包囲網が年々強まり、選手が受けるプレッシャーも増すなか、練習で培った力を出しきって、素晴らしい試合をしてくれた」と笑顔を見せた。

圧倒的強さでV3
-バレーボール部女子-

バレーボール部女子は、3年連続13回目の優勝に輝いた。
昨年のレギュラーメンバーが多く残っている。試合経験の豊富さと、ミドル攻撃を中心とした得点力を武器とする。
シード権を獲得して2回戦から出場すると、決勝までの3試合をすべて2‐0のストレートで勝ち上がっていく。
決勝の相手は、同じく全試合ストレート勝ちを収めた科学技術学園高校TBC宇都宮(栃木)。
試合は、天理高が強力スパイクを武器とする塚陽苗キャプテン(4年)を中心に、息の合ったプレーを見せて、相手チームを終始圧倒。25‐13、25‐9とストレート勝ちを収め、全国大会3連覇を飾った。
塚キャプテンは「多くの高校からマークされているというプレッシャーはあったけれど、今年も優勝できてほっとしている。チームが一つとなってやりきったという達成感でいっぱい」と話した。
なお、糸見有菜選手(同)と丸木しおん選手(3年)が今大会の優秀選手に選ばれた。

4年ぶり〝返り咲き〟
-バスケットボール部男子-


バスケットボール部男子は、4年ぶり4回目の優勝を果たした。
昨年の大会では惜しくも準優勝だった同部。選手たちは「今年こそ優勝」を合言葉に掲げ、ボールを持っていない選手への対応などディフェンス面の強化を図ってきた。
大会では、初戦から準決勝までの4試合を危なげなく勝ち進み、決勝へ。対戦相手は、トーナメントで昨年の優勝校を下した北星高校(三重)だ。
前半、激しい攻防が繰り広げられるなか、天理高は43‐30と大きくリードして折り返す。後半も大橋辰也キャプテン(4年)が立て続けにシュートを決めるなど活躍を見せ、少しずつリードを広げていく。最後まで天理ペースは変わらず、87‐63で優勝を決め、4年ぶりの王者に返り咲いた(写真)。
大橋キャプテンは「一人ひとりが、それぞれの役割を全うしたからこそ優勝できた」と満足げに話した。

創部初の個人3連覇
柔道部女子-佐野明花里選手-


柔道部女子で主将を務める佐野明花里選手(4年)は柔道女子63キロ級で優勝。創部初となる個人3連覇を達成した。
小学3年生から柔道を始め、中学時代には県大会で準優勝。県強化チームにも招かれた。
しかし、高校入学前の練習中、右膝の前十字靱帯を切る大けがを負う。手術を受けたものの、完治までに1年を要した。
復帰後、初出場となった2年時の同大会で、いきなり優勝。続く昨年も優勝に輝いた。
佐野選手は「3連覇がかかった今回は、周りからの期待の声も高く、自分にとって高校生活最後の試合とあって、プレッシャーは大きかった」と振り返る。
昨年までは「先手必勝」をテーマに、スピード重視で細かく攻めるスタイルだったが、今年はしっかり組んで一本を取る〝天理柔道〟を意識。それとともに、ウエートトレーニングの時間を増やした。
迎えた今大会。初戦と準決勝では、それぞれ合わせ技で「一本」を取り、勝ち上がる。
決勝では、昨年まで全日制の大会でも活躍していた強敵と対戦した。
序盤、相手の出方を慎重にうかがうなか、「背負投」を掛けられて「技あり」。しかし、これで「気持ちを切り替えられた」という佐野選手が果敢に攻め込み、積極的に技を掛けていく。終盤、相手の隙をつく「大内刈」で「技あり」を奪うと、そのまま「横四方固」に持ち込んで「一本」。創部初の個人3連覇を達成した(写真)。
佐野選手は「両親や先生、勤務先の方など、応援してくださった皆さんに喜んでもらえるよう一生懸命に戦った。後輩たちにも、感謝の気持ちで部活に励んでもらいたい」と話した。


このほか団体では、ソフトテニス部女子、バレーボール部男子が準優勝。柔道部男子、バスケットボール部女子が3位入賞した。
なお、各個人戦の上位入賞者は以下の通り。

男子
○柔道65キロ級2位=久保庄平選手(4年)
○同75キロ級2位=水上静太選手(同)
女子
○ソフトテニス2位=児玉志保選手(3年)・楠本理子選手(2年)ペア
○陸上100㍍走3位=酒井晴香選手(同)
○同200㍍走2位=酒井選手

天理時報2019年9月15日号 掲載