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飛込競技の金戸3兄弟 日本選手権でメダル獲得

『高みをめざす幸せ』(道友社刊)の著者で、元飛込五輪選手の金戸幸さん(旧姓・元渕=50歳・名高分教会教人)の長女・華さん(日本大学3年)、長男・快さん(日本大1年)、次女・凜さん(目黒日本大学高校1年)の3人は、先日行われた「日本選手権水泳競技大会」飛込競技に、それぞれ出場。華さんが女子3メートルシンクロで優勝したほか、快さん、凜さんも銅メダルを獲得した。

東京の金戸 華さん、快さん、凜さん

夫の恵太さん(52歳・同教会ようぼく)と幸さんは、ソウル・バルセロナ・アトランタ五輪の飛込競技に3大会連続出場。さらに恵太さんの両親も元飛込五輪選手という〝オリンピアン一家〟に生まれた3人。現在、それぞれの目標に向けて練習に取り組んでいる。

大技成功で自信つけ

今夏は、「日本学生選手権水泳競技大会」や「国民体育大会」に出場した華さん。学生選手権では女子高飛込で3位入賞した。
試合が重なる夏の本番に向けて、「本番で失敗しないよう、演技種目をひたすら反復するとともに、美しく丁寧に飛ぶことを意識してきた」と話す。そして「個人種目で表彰台に上ること」を目標に定め、今大会に臨んだ。3種目に出場した華さんは初日、3メートル飛板飛込で予選敗退に終わる。それでも、同日に行われた3メートルシンクロに向けて、「気持ちを切り替え、思いきって飛ぼう」と気合を入れ直すと、パートナーと息の合った演技を見せて優勝に輝いた。さらに華さんは、1メートル飛板飛込でも3位入賞し、目標を達成した。
「シンクロでは、3メートル飛板飛込で失敗した『前逆宙返り2回半エビ型』を成功させることができ、ベストの演技だったと思う。個人優勝を手にできなかったのは悔しいが、自信につながった。12月にはナショナルチームのトライアル競技会が開催されるので、それに向けてレベルを上げていきたい」と笑顔で話す。

大学での学び生かし

今春、大学生になった快さん。スポーツ科学を専攻し、トレーニングの基礎知識を学ぶ中で練習内容も変化してきたという。食生活を意識するとともに、「6月に腰をけがしたこともあって、これまでのウエートトレーニング中心の練習から、自分の技に合わせた体形づくりを目指すようになった」と話す。現在は、水中ダッシュなどの瞬発力を高めるトレーニングを続けている。

臨んだ今大会。男子10メートルシンクロに出場すると、堅実な演技で3位入賞を果たした。快さんは「練習の成果を出せたように思う。来年2月のワールドカップの代表選考会に向けて、けがを悪化させないように心がけたい」と語る。

けがに悩まされ3位

右肩を痛め、現在、治療を優先しながら基礎トレーニングを続けている凜さん。今大会は女子3メートルシンクロのみに出場し、3位入賞となった。「良い演技だったとは思うが、やはり練習できていなかったのが結果に表れた。11月に控えている大会では自分の演技ができるよう、調整していきたい」と話している。

天理時報2019年10月13日号 掲載