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全国大会で初優勝 天理大学柔道部 納庄兵芽選手

天理大学柔道部の納庄兵芽選手(3年=写真)は9月28日、秋田県立武道館で行われた「全日本学生柔道体重別選手権大会」に出場。男子60キロ級で初優勝した。
小学3年生のころ、「格闘技を習って強くなりたい」と思い、柔道を始めた納庄選手。自宅近くの道場へ通い、稽古を積んだ。
中学時代は柔道部に所属しながら道場にも通い続け、2年時に「全国中学校柔道大会」で3位入賞した。
卒業後は同部OBの篠原信一さんの出身校である育英高校(兵庫)へ。1、2年時には近畿大会を連覇したほか、3年時にはインターハイ出場を果たした。現役時代の穴井隆将・同部監督の柔道に憧れていたことから、天理大へ進学した。
ところが、「1年時は校内予選で落ちて、関西大会にすら出場できなかった。思うような結果を出せず、苦しい日々が続いた」と振り返る。その後も地道にトレーニングに励み、着実に力をつけてきた。得意技は「内股」。さらに、相手の意表を突く体勢から仕掛ける投げ技を得意とする。現在の練習テーマは、〝短期集中〟。「部の決められた時間内に集中して練習に取り組むことでパフォーマンスが向上し、試合中の集中力を高めることにもつながる」と話す。今大会には、2回戦から出場。初戦は「緊張して、うまく技を掛けられなかった」ものの、優勢勝ちを収めると、3回戦は試合開始1分を待たずに「帯落」で「一本」を取り、勢いに乗る。続く準々決勝は、過去5回対戦して一度も勝ったことがない、強豪・国士舘大学の選手との一戦となった。
試合は、序盤から両者一歩も引かないせめぎ合いが続くなか、納庄選手が「肩車」で「技有り」を奪う。リードして迎えた終盤、相手の引き手を持った瞬間に「内股」を決めて「一本」。この後、準決勝も難なく勝って、決勝の畳に立つ。決勝では序盤、相手から「背負投」を掛けられると、すぐさま畳に手をついて踏ん張り、返し技で「技有り」。さらに、開始3分を前に、得意の「内股」で相手を投げると、合わせ技で「一本」。自身の最高成績となる、全国大会での優勝を果たした。現在は、11月に行われる「講道館杯」に備え、練習に余念がない。
納庄選手は「体重別選手権では、自分でも驚くほど調子が良かった。特に3回戦からはリラックスして試合に臨めたことが、優勝につながったと思う。この結果を今後の練習のモチベーションにして、次の大会でも結果を残したい」と語った。


なお、同大会100キロ超級で中野寛太選手(1年)が準優勝。81キロ級で笠原大雅選手(2年)が3位入賞した。

天理時報2019年10月13日号 掲載