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世界選手権で「GW賞」受賞-小池邦徳さん(教校学園高レスリング部部長・レスリング国際審判1S級) –

公平・適切な判定に高評価

天理教校学園高校職員で、レスリング部部長の小池邦徳さん(38歳・喜多報恩分教会ようぼく)は先ごろ、カザフスタンで行われた「レスリング世界選手権」に審判員として参加。期間中、約70試合を裁き、優秀な審判員に贈られる「ゴールデンホイッスル賞」に選ばれた。日本人の受賞は2年ぶり8人目。

教校学園高レスリング部部長
レスリング国際審判1S級
小池邦徳さん

教会で生まれ育った小池さん。レスリングに出合ったのは、天理教校親里高校(当時)への入学がきっかけだった。
中学時代はバスケットボール部に所属していたが、コロンビアのナショナルチーム監督を務めた経験もある岡田法夫氏がレスリング部に在籍していると聞き、「上を目指してみたい」と門を叩いた。その後は岡田氏の指導のもと練習に明け暮れ、在学中には全国大会にも出場。天理大学へ進学後は、西日本選手権で上位入賞した。
大学卒業後は、親里高の「あらき寮」幹事を務めながら、同校レスリング部のコーチとして後輩の指導に当たった。
その傍ら、国内審判員の資格を取得。その後、岡田氏から「世界を見てきては」と勧められ、26歳で国際審判3級に挑戦し、見事合格した。
現在、レスリングの審判員には、国内審判C級、B級、A級、国際審判3級、2級、1級、1S級の七つのカテゴリーが存在する。定められた大会で審判員を務めると、そのジャッジの評価を日本または世界レスリング連合の審査員が下し、その結果に基づいて階級が上がる仕組みになっている。
小池さんは、8年前に「オリンピックカテゴリー(現在の1S級)」に日本人最年少で合格。以来、世界各地の主要大会で審判を務めてきた。
さらに一昨年11月、世界レスリング連合が国際審判員を指導する「エデュケーター(国際審判員教育員)」を新設。世界から選抜された9人の中に、日本人として唯一選ばれた。
エデュケーターとして、今年7月にタイで行われた「アジア・ジュニア選手権」では、審判委員長のアシスタントを務めた。大会前には審判員を指導する「クリニック」で技術や心構えを教えるとともに、期間中は審判員をマネジメントする立場に。試合の担当を割り振りしたほか、反省会などの説明役も務めた。

国内8人目の快挙

一昨年から「レスリング世界選手権」で審判員を務める小池さん。「いつもフェア精神を忘れずに、『見ている人が分かりやすいジャッジ』を心がけている。東京五輪を来年に控え、国内でも審判の技術が厳しくチェックされている。その積み重ねもあり、準備万端で大会に臨めた」と話す。
期間中は一日に6~8試合を担当。男子グレコローマン82キロ級の決勝を含む、約70試合で判定を下した。
その審判の技術が高く評価され、同大会の優秀な審判員に贈られる「ゴールデンホイッスル賞」を初めて受賞した。同賞の受賞は世界で102人目。日本人としては、2年前の斎藤修氏(日本レスリング協会審判委員長)以来8人目となる。
受賞に際し、世界レスリング連合審判委員会のアントニオ・シルベストリ委員長は「どの試合もグッドパフォーマンスだった」と評した。
小池さんは「素晴らしい審判員が大勢いる中で選ばれたことに素直に驚いた。受賞後は、会場にいたほとんどすべての審判員仲間からハグと握手を求められ、あらためて素晴らしい賞を頂いたことを実感した。もちろん、審判員として活動を続けられているのは、学校の先生方の理解あってのこと。そのことに感謝するとともに、これからも公平なジャッジを心がけたい」と話した。

天理時報2019年10月20日号 掲載