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ドラフト5位で広島カープへ-天理大野球部 石原貴規選手-

天理大学野球部の石原貴規選手(4年=写真)は、17日に行われたプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で、広島東洋カープから5位指名を受けた。同部の選手がドラフト会議で指名されたのは、一昨年、東北楽天ゴールデンイーグルスに育成3位で入団した中村和希選手以来、3人目。
身長173センチ、体重75キログラム。右投げ右打ちで、ポジションは捕手。広角に打てる打撃と正確なスローイング、二塁到達タイム1・85秒の強肩が武器だ。在学時代は阪神大学野球リーグでベストナインを3度受賞した。
小学2年生のときに地域のリトルチームで野球を始め、中学時代はシニアチームでプレー。その後、岡山の強豪校・創志学園高校を経て、天理大へ進学した。
同大に入学した直後から「目標はプロ野球選手」と明言していたという。藤原忠理監督(54歳)は、「スローイングをはじめとする一つひとつのプレーの〝パーツ〟は素晴らしかったが、それらが〝合致したもの〟にはなっていなかった。そんな彼を組み立てていくのが、私の仕事だった」と当時を振り返る。
1年の秋ごろから試合に出場すると、2年春には正捕手の座を獲得。その後は守りの要としてチームを支えてきた。
「練習は苦ではない」と言う石原選手。同級生らと共に、部活の前後に自主練習の時間をつくり、技術の向上に努めた。
3年の秋からは副キャプテンとしてチームを牽引する一方で、打順は下位が〝指定席〟だった。そんななか「守るだけでなく、打撃でもチームに貢献できるように」と、3年の冬に猛練習を積み重ね、バッティングに磨きをかける。
その成果が表れ、4年次の春季リーグでは上位打線を任されるように。さらには、4割8厘の自己最高打率をマークし、首位打者賞を獲得した。

カープからドラフト指名を受けた石原選手は、「元々はプロに注目されるような選手ではなかったが、大学で監督やコーチ、周りの人たちに支えられ、指導していただいたおかげで、ここまで成長することができた。プロでは、チームに勝利の流れを引き寄せる捕手を目指すとともに、打線をつなぐバッティングを意識して、一日も早く戦力になるよう練習していきたい」と抱負を語った。

天理時報2019年10月27日号 掲載