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“冬の大会”を控えて-天理高校バレーボール部&ホッケー部-

この秋、高校の全国大会予選が各地で行われ、管内学校のクラブは優秀な成績を収めている。なかでも、天理高校硬式野球部は「秋季近畿地区高校野球大会」を勝ち抜き、「明治神宮野球大会」でベスト4入り。現在、”来春の大会”に向けて練習に余念がない(年明けに特集予定)。ここでは、年末年始の全国大会に出場する天理高バレーボール部男子とホッケー部を紹介する。

バレーボール部男子

天理高バレーボール部男子は11月17日、奈良県桜井市で行われた「全日本バレーボール高校選手権大会」、通称”春高バレー”の県予選を勝ち抜き、2年連続7回目の全国大会出場が決定。年明けの”大一番”に向けて最終調整を進めている(写真)。
今年5月、全国大会常連校との練習試合で相手チームの強力なサーブに苦しんだ。この経験を反省材料に、サービスエースを増やすべく、サーブ練習を重点的に継続。8月のインターハイでは、悲願の全国大会初勝利を挙げた。
山下貴弘監督(43歳)は「全国大会の初勝利で、選手たちは大きな自信を得た。また強豪校との試合を通じて、ブロックやスパイクなどの技術面でも、ひと回り大きく成長した」と話す。
11月に迎えた春高バレー県予選決勝は、8年連続でライバル添上高校との対戦となった。
第1セット、天理高は先にセットポイントを迎えたが、相手チームの粘りでデュースに持ち込まれる。その後、激しく得点を奪い合った末に第1セットを先取した。
勢いに乗った天理高は続く第2、第3セットを圧倒的スコアで制し、3‐0でストレート勝ち。2年連続で全国大会の出場権を手にした。
中西武琉キャプテン(3年)は「インターハイでは、自分たちのバレーが全国で通用することを実感した一方で、小さなミスで試合の流れが変わると痛感した。チーム一丸となって練習に取り組み、ベスト8以上を目指す」と闘志を燃やす。

ホッケー部男女

天理高ホッケー部は11月初旬に行われた「近畿高校選抜ホッケー大会」で優秀な成績を残し、年末の全国大会へのアベック出場を決めた。
近畿大会では、15‐0と圧倒的な得点力を見せつけ、全国への出場枠に入った男子。今年はインターハイ、国民体育大会と続けて全国準優勝に終わったことから、全国トップレベルの選手と”1対1”で対峙した際の駆け引きなど守備に注力。「ボールを取れなくても、抜かれずにプレッシャーをかけていくプレー」を繰り返し練習している。
チームの要は、センターフォワードの千葉友貴選手(3年)。足の速さとシュート力で、得点チャンスに積極的に関わる。
松尾佳彦監督(39歳)は「今年最後の大会。必ず優勝して、一年を締めくくりたい」と話す。


一方、高校からホッケーを始めた初心者が半数を占める女子。エース級の選手はいないが、チームの総合力を武器に勝利を重ねてきた。
現在、選抜に向けて、「左守右攻」を意識した練習に取り組んでいる。これは、フォア(右)側ではシュートやストロークなどが強く、精度の高いプレーができることから、守る際は自陣左側をしっかりと守り、攻める際は有利な右を攻めることを意識するもの。
近畿大会では特に守備面で効果が表れ、延長のシュートアウト戦を制して全国出場を決めた。
淺尾和奏キャプテン(3年)は「近畿大会では、前半の時間帯は戦略がうまく機能したが、経験不足もあって、後半は集中力が切れてしまっていた。一試合を通じて左守右攻を意識したプレーを続けることで、メダルの獲得を目指したい」と話している。

天理時報2019年12月1日号 掲載