大学選手権決勝進出ならず-天理大学ラグビー部-
天理大学ラグビー部は2日、東京・秩父宮ラグビー場で行われた第56回「全国大学ラグビー選手権大会」準決勝に出場。関東の伝統校・早稲田大学に14‐52で敗れ、ベスト4に終わった(写真)。
「関西大学ラグビーAリーグ」で創部初の4連覇を成し遂げた同部。
昨年12月21日の全国大会初戦では、流通経済大学(関東大学リーグ戦3位)と対戦。前半はリードを許したものの、後半11分にシオサイア・フィフィタ選手(3年)が、この日三つ目のトライを挙げてハットトリックを達成するなど、猛攻を見せて58‐28で圧勝した。
続く準決勝は早稲田大ボールでキックオフ。天理大は敵陣深く攻め込んだが、ノックオンで先制のチャンスを逃すと流れが変わり、立て続けに3トライを許して0‐21とリードを奪われる。
反撃は31分。連続攻撃を仕掛けて市川敬太選手(同)がトライ。7‐21で試合を折り返す。
後半はフィフィタ選手のトライなどで一時14‐28と差を縮めたものの、その後もミスが続き、流れは早稲田大へ。次々とトライを奪われ、14‐52でノーサイドとなった。
小松節夫監督(56歳)は「この試合に勝利し、新しい国立競技場で自分たちのパフォーマンスを発揮したいと思っていたが、早稲田大学の得意とする展開を止められなかった。大敗したが、選手たちは懸命にプレーしたと思う。この悔しさを糧に、来年も強いチームをつくりたい」と話した。
岡山仙治キャプテン(4年)は「相手に動きを封じられ、流れに乗りきれなかった。後輩たちには、この経験を生かして来年以降も頑張ってもらいたい」と語った。
サンウルブズのメンバーに選出
2月に開幕する南半球最強リーグ「スーパーラグビー」の日本のチーム「サンウルブズ」のメンバーに、同部のフィフィタ選手が選ばれた。
天理時報2020年1月12日号 掲載