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24回目のセンバツ出場決定-天理高野球部-

紫のユニホームが5年ぶりに春の甲子園へ  。第92回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が1月24日、毎日新聞大阪本社で開かれ、天理高校野球部の出場が決定。同部のセンバツ出場は、平成27年以来5年ぶり24回目となる。なお、本欄では後日、3月19日から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される〝大舞台〟に向けて練習に励む、天理ナインの特集を予定している。

吉報が届いたのは午後3時25分。20人以上の報道陣が天理高の会議室に詰めかけるなか、電話が鳴った。
受話器を取った竹森博志校長は「大変光栄に存じます。謹んで、ありがたくお受けいたします」と返事した。この瞬間、天理高野球部のセンバツ大会出場が決まった。
昨年秋、「秋季近畿地区高校野球大会」の準決勝で、昨夏の甲子園の覇者・履正社高校(大阪)にサヨナラ勝ちを収めた天理高。決勝では、甲子園常連校の大阪桐蔭高校を大差で破り、9回目の優勝に輝いた。
その結果を受けて出場した「明治神宮野球大会」でも、2回戦で名門・仙台育英高校(宮城)に勝利。準決勝では、優勝校の中京大学附属中京高校(愛知)に惜しくも敗れたものの、強豪校に引けを取らない伝統の猛打が光った。


センバツ出場が決まり、竹森校長は選手たちが待つ親里野球場へ。
「出場おめでとう。日々多くの人の支えがあることへの感謝の心や、近畿地区代表としての自覚を持ち、常に謙虚な姿勢を忘れず、一人ひとりが自身を律して練習に励んでほしい」と激励の言葉を述べた。すると、天理ナインの表情が緩み、グラウンドに駆けつけたOBや保護者から拍手が湧き起こった。
中村良二監督(51歳)は「近畿、明治神宮の両大会でもチームにまとまりがあり、強豪校相手に臆することなくプレーできていた。甲子園はチームをさらに成長させてくれる場所。一戦一戦を大事にして、思いきり戦ってほしい」と話した。
下林源太主将(2年)は「出場するからには全国制覇を目標に、全員で〝天理野球〟を発揮したい」と意気込む。

なお、本大会の組み合わせ抽選会は3月13日に行われる。

天理時報2020年2月2日号 掲載