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こども音楽コンクール6年ぶり弦楽〝兄弟GP〟-天理中学・天理小学-

天理中学校弦楽部と天理小学校の児童は、先ごろ「こども音楽コンクール」(TBSラジオ主催)で、ともに第1位相当の「文部科学大臣賞」を受賞。天理中は合奏第1部門で連覇を達成し、8回目の頂点に立った。一方の天理小は重奏部門で同賞に輝いたほか、合奏第2部門では、オーケストラクラブが3位入賞した。同大会での〝兄弟グランプリ〟は6年ぶりの快挙となる。

部員同士で高め合い連覇-天理中-

今年で67回目を迎えた同コンクールは、全国1千421の小・中学校が日本一の演奏を競い合う、国内最大級の大会。半年間かけて実施され、年末に全国7ブロック別の最優秀校が決定すると、年明けにはブロック大会の録音テープをもとに審査する「文部科学大臣賞選考会(全国大会)」が行われる。
昨年も文科大臣賞を受賞した天理中弦楽部。キャプテンの飯降ときよさん(3年)は「昨年、日本一を取ったときの大きな喜びと達成感を胸に、連覇への思いをメンバー内で共有してきた」と話す。
同部の活動時間は、平日の放課後1~2時間。親里での各種演奏会に合わせて多くの楽曲に取り組むなか、昨年6月からコンクールに向けた練習を始めた。
コーチを務める上田真紀郎さん(42歳・天理教音楽研究会講師)は、ブリテン作曲の『シンプル・シンフォニー』を選曲。「単純なメロディーに聞こえるが、音程とリズムを合わせるのが難しく、少しでも演奏に粗があると目立ってしまう高難易度の曲」と話す。
楽章ごとに雰囲気が全く異なるため、まずはパートごとに話し合い、曲のイメージを統一する。その後、個人練習、パート練習、合奏と、段階を踏むのと並行して、小編成の合奏グループを結成。ほかのグループの演奏を聴き合って、部員同士で切磋琢磨してきた。
迎えた西日本大会当日。出場メンバーは緊張しながらも、練習で培った自信を胸に一手一つの音色を奏でた。演奏が終わった直後、達成感で涙を流す部員もいたという。
舞台袖から見守っていた上田コーチは「中学に入って楽器を始めた生徒もいる中で、一流の曲に挑む姿勢は立派。舞台を楽しむ気持ちが伝わってくる、一番の演奏だった」と評した。


3年生は同コンクールを最後に引退。新キャプテンの稲塚幸代さん(2年)は「これまで先輩が積み重ねてきたことへの感謝の気持ちを胸に、日々の練習に励みたい」と、来年への意気込みを語った。

実力派カルテット初挑戦初V-天理小-

天理小6年生の児童4人が弦楽四重奏で重奏部門に初出場、文科大臣賞を受賞した。
メンバーは、天理教音楽研究会「弦楽教室」に通う杉谷歩の佳さん(第1バイオリン)、村山愛さん(第2バイオリン)、庄司有希さん(ビオラ)、田川ふくさん(チェロ)の4人。これまでに各種コンクールで数々の賞を受賞している杉谷さんを筆頭に、世代の実力者がそろう。
昨年4月ごろからカルテット入門曲に取り組み、7月にはコンクール演奏曲『弦楽四重奏曲第1番第1楽章』(ベートーベン作曲)の練習を開始。天理市内のコンサートや教内行事などで場数を踏んできた。
指導に当たった上田コーチは「個性と実力を併せ持つ4人。主旋律や、背景を表現する伴奏など、それぞれの個性を保ちながら、ほかの楽器と溶け合うような演奏を目指した」という。
本番では、若々しく明るい曲調でメンバーの持ち味を表現しつつ、一糸乱れぬ演奏を披露。見事、初出場ながら頂点に立った。


一方、合奏第2部門に出場した天理小オーケストラクラブの73人は、ヴォーン・ウィリアムズ作曲『イギリス民謡組曲より第1曲、第3曲』を演奏し、第3位に選ばれた。
普段の学校生活では、トイレや合奏場の清掃ひのきしんなど、自主的に心を定めて実践してきたという児童たち。本番では、おそろいの手作りワッペンを胸に着け、息の合った演奏を披露した。
尾上由香顧問(59歳)は「コーチや楽器経験のある先生方、卒業生が演奏を指導してくれたおかげで、素晴らしい結果を残すことができた。クラブを代表して感謝したい」と話した。

なお、天理小主催の第35回「こどもコンサート」が23日(日)午後2時から天理市民会館で開催される。オーケストラクラブやカルテットの4人も出演。入場無料。問い合わせは同校まで。

天理時報2020年2月16日号 掲載