JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ)

JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ)は「陽気ぐらし」の手がかりとなる記事を厳選した、キュレーションサイトです。

伝統戦術に磨きをかけ-天理大学バスケットボール部男子-

2月から新態勢で始動した天理大学バスケットボール部男子。4月に開幕する「関西学生バスケットボール選手権大会」での優勝を目指して、練習に余念がない(写真)。
速攻が主流の日本のバスケとは逆に、ポジショニングを意識し、攻撃態勢を整えながら着実に得点を重ねる〝ディレイオフェンス(遅攻法)〟を伝統戦術とする同部。二杉茂監督は「無理なシュートは打たず、ゆっくりと攻撃を展開することで相手のディフェンス時間を増やし、攻撃回数を抑えることで、試合をコントロールすることができる」と話す。
昨年4月の関西大会では5位。9月の「関西学生バスケットボールリーグ戦」では4位入賞し、2年ぶりのインカレ出場を果たした。
昨年のレギュラー陣が多く残る新チームは、藤澤尚之主将(3年)のもと「出場する全大会で優勝」を目標にスタート。藤澤主将はディレイオフェンスの司令塔も担う。
攻撃面でチームを支えるのは、アフリカ・マリ出身のディアラ・イソフ選手(1年)。高いジャンプ力でリバウンドを制す。ゴール下での得点力や、混戦時の状況判断力の高さが持ち味だ。
このほか新チームで活躍が期待されるのは、身体能力が高く、ダンクシュートができる二見健太選手(2年)と、ロングシュートを得意とする近藤優斗選手(1年)。二杉監督は「共に、まだ安定感に欠けるが、能力は高く伸びしろがある。戦術に組み込める選手に育てていきたい」と。
藤澤主将は「昨年のインカレでは、初戦敗退と悔しい思いをした。今年は伝統のディレイオフェンスに加えて、得点力にも磨きをかけている。相手チームを自分たちのペースに巻き込んで、一戦一戦確実に勝ち進んでいきたい」と話している。


「関西学生バスケットボール選手権大会」は4月18日に開幕する。

天理時報2020年3月15日号 掲載