JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ)

JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ)は「陽気ぐらし」の手がかりとなる記事を厳選した、キュレーションサイトです。

激闘制し県大会優勝-天理高校野球部-

天理高校野球部は、7月18日から8月6日にかけて、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで行われた「令和2年度奈良県高校夏季野球大会」に出場。決勝で奈良大学附属高校に6‐4で勝利し、優勝を果たした(写真)。
昨年の「秋季近畿地区高校野球大会奈良県予選」では3位通過となるも、続く近畿大会では優勝に輝いた同部。その結果を受けて出場した「明治神宮野球大会」ではベスト4と健闘し、「選抜高校野球大会」への出場を決めた。
ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、春の選抜大会も夏の甲子園も中止に。
こうしたなか、日本高校野球連盟が選抜大会出場校を甲子園に招く形で「2020年甲子園高校野球交流試合」の開催を決定。県独自の代替大会である「奈良県高校夏季野球大会」も、トーナメント形式で行うことになった。そこで同部は、昨秋に叶わなかった県の頂点に立つことを目指し、猛練習を積んできた。
県大会では2回戦から登場。準決勝までの全4試合でコールド勝ちを収めた。
迎えた6日の決勝戦。初回、相手に先制を許すも、河村拓民選手(3年)のタイムリーヒットで2‐1と逆転に成功。続く
二回裏には、下林源太主将(同)の2点本塁打などで5‐2と引き離す。
六回に2点を返されて5‐4となるも、七回以降はエースの庭野夢叶投手(同)が相手打線をピシャリと抑え、6‐4でゲームセット。激闘を制し、県大会優勝を成し遂げた。
中村良二監督(52歳)は「選抜大会や夏の甲子園が中止になった中での今回の優勝は、自分が選手として甲子園で優勝したときよりもうれしい。苦難を乗り越え、目標の県1位を摑み取った部員たちを称えたい」と涙ながらに語った。
 下林主将は「チーム一体となって戦い抜くことができた。支えてくださっている方々に、優勝という形で感謝の気持ちを伝えられることがうれしい」と話した。


なお、11日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた交流試合では、広島新庄高校の投手陣に打線を抑え込まれ、2‐4で惜しくも敗れた。

プロ1軍で本塁打連発

天理高野球部出身で、プロ野球のオリックス・バファローズに所属する太田椋選手(19歳)は、7月16日の対福岡ソフトバンクホークス戦に出場し、1軍昇格後初となるホームランを放った。さらに翌日も本塁打を記録。10代選手の2試合連続ホームランは、同球団として初めて。
太田選手は一昨年、天理高からドラフト1位でオリックスへ。昨年1軍に昇格したものの、初安打はならなかった。
今年、開幕を2軍で迎え、7月16日に再び1軍昇格を果たすと、同日のソフトバンク戦に9番・三塁手としてスタメン出場。三回裏1アウト走者なしで迎えた第1打席、外角ストレートを見事に捉えると、打球はバックスクリーンを直撃した。
また、翌17日にも8番・三塁手で先発出場すると、今度はスライダーを左翼席へ運んだ。

天理時報2020年8月16日号 掲載