選抜大会 チャレンジ精神で-天理高校ラグビー部-
天理高校ラグビー部は、先ごろ滋賀県野洲市の希望が丘文化公園陸上競技場で行われた「近畿高校ラグビー大会」に出場。ベスト4入りを果たし、今月末に開催される「全国高校選抜ラグビー大会」への出場権を手にした。
昨年の全国大会県予選では、14‐19と1トライ差でライバルの御所実業高校に敗れ、花園出場を逃した。
新チームは、すべてのことに自分たちから挑戦し、チームとして前へ進もうと「全進」をスローガンに掲げて始動した。
昨年もレギュラー入りしていたメンバー陣は、全国の舞台には立てなかったものの、先輩たちとハードワークを続けてきた。特に力を入れたのはディフェンス面で、新チームの生命線と位置づけている。
試合では、フィジカルとスピードを武器に、ボールを前へと進める水流桜花キャプテン(2年・ロック)と、状況判断に優れる立川和樹選手(同)、谷田親春選手(同)の両センターが勝負の鍵を握る。
年明け、福岡で行われた「サニックスワールドユース交流大会」で試合経験を積み、近畿大会県予選では御所実業高に39‐7と雪辱を果たした。
続く近畿大会の準決勝では、全国大会常連校の常翔学園高校と対戦。懸命のディフェンスで食らいつくも、フィジカルの強さを生かした相手チームの攻撃を防ぎきれず、20‐35で敗れた。
現在はウエートトレーニングを重ね、相手のアタックに当たり負けしない体づくりに励んでいる(写真)。
水流キャプテンは「久しぶりの全国大会挑戦となる。良い結果を残せるようチャレンジャー精神で、一人ひとりの運動量でカバーし合いながら戦っていきたい」と話した。
全国高校選抜ラグビー大会は、3月25日から埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場で開催される。天理高の初戦は25日、古豪・秋田工業高校と対戦する。
天理時報2021年3月14日号 掲載