関西リーグの頂点めざし-天理大学バレーボール部男子-
〝全員バレー〟で関西の頂点を目指す__。
天理大学バレーボール部男子は現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一時中断となり、6月に再開予定の春季リーグ戦に向けて練習を重ねている(写真)。
昨年の秋季リーグでは、主力メンバーのけがが相次ぎ、本来の力を発揮できなかった。結果、1部リーグ全12校中10位に終わり、「秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会」への出場も逃した。
その後、11月に新居千優選手(4年)がキャプテン兼コーチに就任。関西リーグでの優勝を目標に掲げて新たなスタートを切った。
新チームは選手の平均身長が高くないことから、スピードを重視したコンビネーションを軸に、どこからでも攻撃する〝全員バレー〟を武器に戦う。
チームの要となるのは、的確な判断力で攻撃をアシストするセッターの中島健斗・副キャプテン(2年)だ。
さらに今年度、高校バレー界の強豪・東山高校(京都)出身の楠本岳選手(1年)と、広島工業大学高校出身の酒井秀輔選手(同)が即戦力としてチームに加わった。
4月に始まった春季リーグ戦では、楠本、酒井両選手の活躍が光り、昨秋リーグ7位の関西学院大学相手に3‐1で勝利した。
浅川敏監督(44歳)は「有力な選手が入ってきたことで、チームの雰囲気が良くなった。今後はチーム内のポジション争いが激しくなり、部員同士が互いに切磋琢磨することで、さらにチーム力を高めていきたい」と期待を寄せる。
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春季リーグは1戦を終え、コロナ禍の影響で一時中断中。天理大は6月の再開に向け、コンビネーション練習に力を入れている。
中島副キャプテンは「リーグ戦の中断も『チーム力の底上げができる期間』と前向きに捉えている。残り全試合を最後まで諦めず、〝全員バレー〟で関西リーグの頂点に立ちたい」と、力強くコメントした。
天理時報2021年5月30日号 掲載