やりたい仕事が見つからない

20歳男性
ようぼく大学生

この春から就職活動をしています。企業説明会などにも足を運んでいるのですが、やりたい仕事がなかなか見つかりません。「やりたいことを見つけるために、とりあえず就職する」という人もいるようですが、それでいいのだろうかと疑問も感じています。

自分にとって仕事とは何か、あらためて考えてみましょう。たとえ希望する会社に入り、好きな職種に就けたとしても、すぐにやりたいことをさせてもらえるわけではありません。与えられる業務に喜びややりがいを見いだしていく〝心のエンジン〟を持っていないと、なかなか長続きはしないものです。
ここは、発想の転換をしてみてはどうでしょう。やりたいか否かではなく、自分に「させていただけることは何か」を基準にするのです。教祖がおっしゃったような側々(はたはた)の者を楽にできる仕事は、自分にとってどんな仕事か。そんな視点で探してみると、何かが見つかるかもしれません。

実践してみたいと思います。実は、もう一つ悩みがあります。面接の際に必ず聞かれる「自分の長所」が見つかりません。

私たちお道の者にとって、心の研鑽(けんさん)は、代々のいんねんや信仰の元一日など、自分を見つめ直すことから始まります。自分自身について自覚できないと、信仰のうえでも癖性分に気づけなかったり、徳分を最大限に伸ばしていけなかったりする気がします。
ようぼくであれば、これまでに人に尽くす喜びを味わったことがあると思います。そんな体験を遡(さかのぼ)っていけば、アピールできる長所も見つかるのではないでしょうか。所属教会の会長さんや学生会の友達と、そんな話題で一度話してみてはどうでしょう。お道の仲間があなたの〝強み〟を、きっと見つけてくれると思います。
回答者:道友社前社長 西浦忠一
天理時報2017年3月26日号掲載
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