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女性アスリートの要注意ポイント

松本 範子東北女子大学家政学部健康栄養学科教授


 東京オリンピックに向けて女性アスリートへの期待も高まっていますね。
 今回は、女性アスリートが気をつけるべき「三主徴」についてお話しします。
 三主徴とは、「利用可能エネルギーの不足」「運動性無月経」「骨粗鬆症」のこと。ハードトレーニングや長期の減量、食欲の低下などによって引き起こされます。また、月経による血液の損失、ホルモンの性周期を踏まえたケアも怠ってはいけません。
 押さえるポイントは三つ。
①エネルギーを消費した分、しっかり補給すること。運動に利用可能なエネルギーは、しっかり蓄えておく必要があります。また、スタイルや体重を気にして「食べない」ことは無月経につながります。ただし、ケーキなどの洋菓子は糖と脂質が多いので要注意ですよ。
②鉄分を意識して摂取すること。貧血は持久的運動能力を低下させます。レバーや貝類、魚の血合いなどを意識して食べましょう。
③一日最低600mgの乳製品を取ること。ヨーグルトや豆乳でも問題ありません。400mg(コップ2杯)以下では、骨の健康が損なわれます。
 カルシウムは、骨の形成だけでなく運動時の筋収縮にも関わる大事な成分です。多くの場合、学校給食がなくなると普段の摂取量が激減します。高校生や大学生の皆さんには、野菜の栄養とカルシウムをまとめて取れる「野菜のポタージュ」がお勧めです。

天理時報2017年9月24日号掲載


【松本範子】東北女子大学家政学部健康栄養学科教授。公認スポーツ栄養士。正しい食生活の指導を通して、アスリートの栄養サポートをしている



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