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〝春高バレー〟連続出場めざす 天理高バレーボール部男子


〝春高バレー〟の愛称で親しまれる「全日本バレーボール高校選手権大会」の奈良県予選が3日スタート。2年連続出場に期待が懸かる天理高校バレーボール部男子は現在、予選を順調に勝ち進んでいる。
 今年のチームには、攻撃力の高いアタッカー陣が揃う。最高到達点330cmから強力なスパイクを打つ中西翔太選手(3年)は、昨年の県予選で大活躍し、春高出場に大きく貢献。また、時間差攻撃を得意とする藤川昇大キャプテン(同)や、中西選手の弟で中学時代には「全国中学校体育大会」ベスト8入りに貢献し、大会の優秀選手に選ばれた経験を持つ身長183cmの中西武琉選手(1年)など、チームの選手層は例年よりも厚い。
 6年ぶりに出場した昨年度の春高では、健闘したものの惜しくも初戦敗退。全国レベルの技術の高さを身をもって知った選手たちは、「ディフェンス力の強化」をテーマに掲げ、今年1月に新チームとして始動した。
 練習時間の大半を占める守備練習では、ブロックやレシーブなどの基礎を徹底(写真)。さらに、バランスボールを相手のブロックに見立ててスパイクを打ち込み、予測できないボールの跳ね返りに対応する練習も重ね、反射神経や瞬発力を鍛えてきた。
 また、豊富なアタッカー陣を生かそうと、バックアタックやクイックなど攻撃のバリエーションも増やしてきた。
 今大会に向け、夏休みに愛知県内で合宿し、関東の強豪校と対戦。大学生チームとの練習試合も重ね、実戦経験を積んだ。
 昨年の春高バレーの県予選では、強豪・添上高校との5年連続の決勝戦を制した天理高。ところが、今年2月の県新人大会と4月の県春季大会、インターハイ予選の3大会では、すべて決勝で敗れた。
「準決勝までは素晴らしい試合展開で勝ち進んでも、決勝では添上高校に特別な意識があるのか、選手たちが妙に力んでしまう。今回も勝ち上がれば、決勝で添上高と対戦することになる。適度な緊張感を持って粘り強くプレーしてほしい」と山下貴弘監督(41歳)は話す。
 藤川キャプテンは「春高バレーは、3年生にとって最後の大会。目の前のチームを倒すことだけに集中して、全国への切符をつかみ取りたい」と力強く語った。

天理時報2017年11月12日号掲載