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ウインターカップ初出場決めた! 天理高バスケットボール部男子

天理高校バスケットボール

天理高校バスケットボール部男子は12日、奈良市中央体育館で行われた「全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)」県予選決勝に出場。シーソーゲームとなった接戦を制し、創部初のウインターカップ出場を決めた(写真)。
「パス&ラン」をテーマに掲げ、攻撃的なチームを目指してきた同部。今夏、県予選を勝ち抜き、53年ぶりのインターハイ出場を果たした。
 インターハイでは初戦敗退したが、「全国の強豪チームと戦い、リバウンドやルーズボールなどへの意識の差を感じたことが収穫」と村上晃規監督(26歳)は振り返る。
 チームの軸は、ポイントゲッターの村上起哉キャプテン(2年)や、188cmの身長を武器に攻守を器用にこなす山中敦選手(1年)。悲願のウインターカップ出場に向け、ルーズボールを奪うことを強く意識するとともに、選手一人ひとりの技術力の底上げを図ってきた。
 迎えたウインターカップ県予選。初戦を112‐32で快勝すると、その後も順調に勝ち上がっていく。関西中央高校との準決勝では、天理高が序盤からリードを奪い、93‐82で勝利して決勝へコマを進めた。
 決勝は、今夏インターハイ予選の決勝リーグで頂点を競った奈良育英高校との再戦となった。
 第1ピリオド。村上キャプテンの3点シュートで先制すると、その後はシーソーゲームの展開が続く。
 第2ピリオドでは相手にリードを許し、前半を31‐38で折り返した。
 ハーフタイム。村上監督は「焦らず、慌てずに、いままでやってきたことを再確認しながら戦おう」と選手を鼓舞してコートへ送り出した。
 第3ピリオド。点差が縮まらないまま時間が過ぎていくなか、垣脇太一選手(2年)が3点シュートを4連続で成功させ、天理高が逆転して最終ピリオドへ。
 手に汗を握る接戦が続くなか、中盤には相手の3点シュートなどで一時リードを奪われる場面もあったが、天理高は相手チームの反則で得たフリースローなどを落ちついて決め、再逆転。その後は、最後まで着実に点を重ねて73‐69で勝利。44年ぶり2回目の優勝を果たし、ウインターカップ初出場を決めた。
 村上キャプテンは「チームの歴史に、新しいページを記すことができてうれしい。全国大会では2勝を目標に、精いっぱい頑張りたい」と話している。


 

ウインターカップは12月23日から29日にかけて、東京体育館で開催される


天理時報2017年11月19日号掲載