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天・理・見・ど・こ・ろ・探・訪vol.13


古代史の謎とロマン漂う箸墓古墳(桜井市箸中)

天理市内の古墳をいくつか巡るなかで、古代史にいっそう興味を持った私は、〝次なる出会い〟を求めて散策に出かけました。

JR柳本駅から行燈山古墳(第10代崇神天皇陵)、渋谷向山古墳(第12代景行天皇陵)と見て回った後、お茶屋さんで特製の和風コーヒーを頂いていると、ご主人が「この近くに〝卑弥呼の墓〟がある」と教えてくれました。

言われた通りに国道169号を南へ30分ほど歩くと、池の向こう側に、うっそうと生い茂る小高い森が見えてきました。
前方後円墳としては最古級とされる、箸墓古墳です。第7代孝霊天皇の皇女・倭迹迹日百襲姫の墓として宮内庁が管理していますが、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓という説も根強くあります。

古墳の中に立ち入ることはできませんが、周囲の道路が整備されているので、古墳に沿って歩くと、その形と大きさが体感できます。

古墳の北側に立つと、三輪山を間近に望むことができます。
箸墓という名前の由来をネットで調べると、姫と三輪山の祭神・大物主神との悲しい物語が関係していることが分かりました。
また、この墓は「昼は人が造り、夜は神が造った」という言い伝えもある、神話に満ちた古墳なのです。

箸墓古墳は、まさに古代史ミステリーの宝庫。知れば知るほど魅力的な古墳に感動した一日でした。

いきいき通信