選手権に続き 新人大会初V

天理高バスケットボール部男子
天理高校バスケットボール部男子は先ごろ、「奈良県高校バスケットボール新人大会」に出場。「近畿高校バスケットボール新人大会」の予選を兼ねる大会で初優勝し、近畿大会出場を決めた。
昨年、半世紀ぶりにインターハイ出場を果たした同部。その後、始動した新チームも、昨年末の「全国高校バスケットボール選手権大会」に初出場した。
全国大会では、惜しくも初戦敗退。「初出場ということもあり、会場の雰囲気にのまれてしまった。緊張からか、基本的なプレーにもミスが生じ、相手に得点を許してしまった」と村上晃規監督(26歳)は振り返る。
大会後、チームは昨年と同様に「パス&ラン」をテーマに掲げ、攻撃的なチームづくりを目指してきた。現在、基礎を徹底して見直すとともに、攻撃のチャンスをさらに多くつくり出すため、スクリーンプレーの習得にも努めている。
チームの中心は、ポイントゲッターの村上起哉キャプテン(2年)と、コンタクトプレーに強い虎走太輔選手(同)。また、ほかのメンバーも冬場の練習で成長を見せているという。
一方、「全国の強豪との試合経験が足りていないと感じた」と村上監督。春休みには、関東で行われる全国大会常連校が集まる合宿に初めて参加する予定だ。
新人大会では、出場メンバーを入れ替えながら予選トーナメントを勝ち進んだ。
決勝リーグでは、生駒高校との初戦を76‐50、続く奈良情報商業高校との第2戦も85‐60で勝利し、奈良育英高校との最終戦へ。
天理高と比べて長身選手がそろう奈良育英高。「マークを外さず、相手の足を止めて自由に動かせないこと」を徹底したうえで試合に臨んだ。
試合は、前半に天理高がリードを奪うも、第3ピリオドでは反撃を許して50‐50の同点に。シーソーゲームとなった最終ピリオド、終盤に勢いが増した天理高が得点を重ねて70‐64で競り勝ち、初優勝を果たした。
「近畿高校バスケットボール新人大会」は17日から、奈良県橿原市のジェイテクトアリーナ奈良などで行われる。選手は現在、近畿大会ベスト4を目標に練習に励んでいる(写真)。天理高は初戦、光泉高校(滋賀)と対戦する。
天理時報2018年2月18日号掲載