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真実のお供えと丹精の心
-親里さくら季vol.5-


桜花爛漫 13品種2万本

 今年の親里は、3月を迎えても肌寒い天候が続いたが、下旬になると一転して暖かい春の陽気に包まれた。例年は品種によって見ごろが異なる親里のサクラが、今年は一斉に開花し、まさに桜花爛漫の景。インターネットや口コミなどで近年話題になっている〝天理のサクラ〟をひと目見ようと、大勢の人々が連日、親里を訪れた。短期連載「親里さくら季」の最終回では、親里が知られざる〝サクラの名所〟になるまでの、教友たちによる真実のお供えと丹精の心にスポットを当てながら、親里各所のサクラにまつわるエピソードも併せて紹介する。

 親里のあちこちに13品種2万本余りのサクラが植えられている。その多くは、全国各地の教友からお供えされたものだという。

〝桜守〟として半世紀にわたり親里の木を育んでいる営繕部造園課顧問の長谷川佳孝さん(71歳)は「お供えされたサクラには、『ご存命の教祖と、おぢば帰りした方々に喜んでいただきたい』という思いが込められている」と話す。

 お供えされた苗木は、造園課員によって水やりや施肥が行われる。特に苗木のころは、周辺の雑草を抜いたり土壌をほぐしたりと、地道な作業が欠かせない。

さまざまな特徴と色

 親里のサクラとして代表的な別席場前の3本のシダレザクラ(枝垂桜)は、秋田県の仙北分教会からお供えされたもの。

 本来は大きく成長しない種だが、丸太と竹で組まれた支柱で枝を支えることで大きく育った。成長に伴い支える場所の支柱を毎年取り換えているという。

 一方、西参道の身障者用スロープでは「プリンセス雅」が帰参者を迎える。

 これは、皇太子殿下と雅子様のご成婚を記念した品種で、約20年前に親里にお供えされたもの。花は一重のピンク色で、サイズが大きく、その重さでうつむき加減に咲くのが特徴だ。

 また、「憩の家」南病棟東側の西第1広場では、ヨウコウザクラ(陽光桜)、アタミザクラ(熱海桜)など4種類が春を彩る。広場のベンチに座りながら、ゆっくりと花を楽しめる。

 ところで、親里で最も古いサクラは、東講堂の東側にある1本のソメイヨシノ(染井吉野)だという。昭和20年代にお供えされ、樹齢80年以上と推定される。

 ソメイヨシノの寿命は長くて80年。老木となったいまも力強く根を張り、美しい花を咲かせている。

 最も遅咲きは、おやさとやかた東右第4棟西側に咲くヤエザクラ(八重桜)。教祖100年祭に向けて、教友からお供えされた。長く咲く年は、本部4月月次祭まで〝名残りの花〟が見られることも。

おぢば帰りの〝橋渡し〟

 今年の親里では、大勢の人々がサクラに向かってカメラやスマートフォンを構えていた。昨年、親里のシダレザクラの写真がインターネット上で話題になったことから、初めて訪れたという人も少なくない。

 長谷川さんは以前、教友が未信者を連れて親里のサクラを見に来た場面に遭遇したことがある。「お道の人がお供えした苗木を私たちが丹精し、きれいな花を咲かせるようになった。そのサクラを見ようと、未信者の方が足を運んでくださることがうれしい。親里に咲くサクラが、おぢば帰りの〝橋渡し役〟になるよう、これからも丹精に努めていきたい」と笑顔を見せた.

天理時報2018年4月15日号掲載

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