JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ) - あなたが陽気に 世界を陽気に

First Episode「人生の大きな転機」

平野総吉青年会堺分会委員長


小学校低学年頃のこと。憧れの自転車を買ってもらい、うれしくて毎日乗る練習をしていました。

しかし、なかなかうまく乗れません。そんな私の姿を見かねた父が補助輪を付けてくれて、ようやく一人で乗れるようになりました。
でも、補助輪を外すとまた転んでしまいます。
すると今度は、きょうだいが自転車を支えてくれて、何とか乗れるようになりました。

一度乗れるようになると、事故か何かが無い限り、なかなか転ぶことはありません。
誰かに支えられながら、何度も転んで立ち上がる中で身に付いたことは、自分の能力として備わるものです。
私のお道の信仰を思い返すと、両親の温かい心が補助輪となり、きょうだい、そして教会の方々の支えがあって培えたのだと思います。

縁談

 教会の三男としてお育ていただいた私は、教会のご用に使っていただき、少しでも兄の支えになりたいと思っていました。

そんな私の元に、縁談話が舞い込んできたのです。
そしてそれは、養子の縁談話でした。 
それまで養子に行く考えは全くなく、生まれ育った教会が大好きで兄の力になりたいと思っていた私は、相手にお会いすることなくお断りさせていただきました。
すると、また別の養子の縁談話が舞い込んできたのです。
いろいろな方から勧められ、今度はお会いしましたが、どこか踏み切れず、2回目の縁談話もお断りしました。

その時から、「私には養子のいんねんがあるのかもしれない。自分の意志で結婚をしてもいいのだろうか…」と、心の中で迷うようになりました。

心定め

 結婚は、人生の大きなふしの一つです。
お道では、縁談は「一人があれと言うた処が行くものやない」(おさしづ 明治27・9・21)と教えられています。

「人と人の心」とお互いが納得し、「あちらも尋ねこちらも尋ね」と、当事者の周りの者の心を治めることが大切です。
縁談のことで、ある先生に相談させていただくと、「定めた心に神様はお働きくださるのだから、まずは仕切って心を定めなさい」そして、「養子はつなぎに行くんや。その家の立派なおたすけやで」と諭してくださいました。
私は全て親神様に委ね、「この1年間に縁談話があれば顔も見ずに受けさせていただきます」と、その年の12月までに縁談のお話があれば受けさせいただく心を定めました。

そして、年の瀬も迫ってきた12月。
母から縁談話があると聞かされた時、「分かりました、受けさせていただきます。私からお断りすることはない旨を先方にお伝えください」と母に伝えました。
相手の顔も見ずに受けさせていただくことに不安もありましたが、
    
  せんしよのいんねんよせてしうごふする
   これハまつだいしかとをさまる (おふでさき 一 74)

親神様にお引き寄せいただき、この世の中で一番縁のある方と出会わせていただけるのだと信じて、養子に行かせてもらうことになりました。
結婚式の前日、母に「今までお育ていただきありがとうございました」と、これまでのお礼を伝えました。
すると母は、「こちらこそありがとう。総吉を生み育てる楽しみ、そして、喜びをいっぱいもらいました。平野家に帰っても親孝行してください」と送り出してくれて、私は平野家へと帰らせていただきました。

妻は、2歳の時に父親が飛行機の事故で出直し、一人娘で育ちました。
一人っ子で過ごしたということもあり、きょうだいに憧れを持っていたと思います。
「子どもをお与えいただけるなら、必ずきょうだいをお与えいただきたい…」。
そんな妻の思いがかない、現在一男三女をお与えいただいています。

最初の子は、結婚してすぐに授かりました。
順調に育つわが子に妻と喜び、予定日を待ちわびていました。
ただ、気掛かりだったのが、逆子だということです。産婦人科の先生からは、「成長するにつれて、頭が重くなって下がってくるから大丈夫」と説明されましたが、一向に頭が下がらない日々が続きました。
そして、予定日の約1カ月前、「このままでは帝王切開での出産になります」と告げられたのです。
(つづく)

Happist




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