JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ) - あなたが陽気に 世界を陽気に

Final Episode「知ることによって得たもの」

平野総吉青年会堺分会委員長


人生初の反発

 私は、家族が増えることで、この道のありがたさを痛感しています。
その大きなきっかけは、高校時代に親へ反発した出来事にまでさかのぼります。

卒業後の進路に悩んでいた時のこと。母から、「あんたは天理大学か天理教校専修科でお道のことを勉強しなさい」と言われました。
それまでの私は、反抗期もほとんどなく、親の言うことを素直に聞いてきました。
しかし、当時の私は、将来は働きながらお道を通りたいと考えていたため、レールが敷かれていることに憤りを感じ、その時だけは「なんでそんなことまで決められなあかんねん」と、声を荒げて反発しました。
そして、その日から親との会話も減っていきました。

そんなある日、カナダへ留学中の兄から、私に手紙が届きました。
手紙には、信仰の上に家族があるということ、そして、母がなぜ私にお道を通ってほしいのかが、初代の思いといんねんのお話と共につづられていました。
恐らく、母が留学中の兄に連絡をし、兄は私のことを心配して手紙をくれたのだと思います。

深いいんねん

 私が生まれ育った田邊家は、家族の縁が薄いいんねんにありました。

田邊家の初代、藤之助先生は、子どもを2人お与えいただきました。
しかし、2人目は生まれて4日後に出直し、さらにその4日後には、産後の患いで奥さんが出直してしまいます。
そんな中、お道の信仰に反対していた親族から「天理教、天理教と熱心にしていても、子どもが死ぬ。家内が死ぬ。これでいい加減に目を覚ませ」と迫られました。

しかし、藤之助先生は、このことでさらに田邊家のいんねんの深さを悟りました。
そして、いんねんを納消するために、「人だすけの道の上に生涯をささげることこそ使命である」と自覚し、「この悪いんねんを子孫に残してはならない」と、たすけ一条につとめ切りました。

しかし、1人目の子である長男も21歳で出直してしまいます。私の祖父が生まれて2カ月後のことでした。
その後、祖父は教会の方にお育ていただきました。
そして結婚し、私の父を含め男2人、女2人をお与えいただき、今の私たちきょうだいがあり、いとこがあります。

親々の信仰のおかげ

 教会に生まれ育ち、将来に悩んでいた私は、初代のこの道への思いを知った時、信仰のおかげで今の私がいるということが自然と心に治まりました。

そして、私は天理大学への道を選び、将来を道一条にささげることを誓いました。
婿養子に出るか悩んでいた時には、ふと家族を思い浮かべました。
するとそこには、両親、きょうだい、おいっ子やめいっ子たちでにぎわう田邊家がありました。
それは、本当に大きなご守護をいただいた姿でした。

その中から養子に出られたら初代の藤之助先生もさぞ喜んでくださると思うと、養子を決断する大きなきっかけにもなったのです。
子どもを授かり、いろいろとお見せいただきますが、大難を小難、小難を無難に通らせていただけているのは、親神様のご守護はもちろんのこと、親々がこの道を通ってくれたおかげです。
藤之助先生が、子孫のことを思い、たすけ一条に通られたように、私もこの信仰を絶やすことなく、わが子にも伝えていきたいと思います。

学生時代は学業が本業です。
しかし、お道の信仰を築く上で、とても重要な時期でもあります。
親の信仰を受け継いでいる方はぜひとも、家の信仰の元一日を知ってもらいたいと思います。
元一日を知ることで、新たに気付くことや、この道の素晴らしさを実感できると思います。

 また、自らの信仰を磨く場として、男性は青年会、女性は婦人会、女子青年があります。
学生会活動に励んでいる方々はもちろんのこと、学生のときからこれらにしっかりとつながり、次代を担うようぼくへと成人していただきたいと思います。

おわり

Happist

1話目はこちら(全3話)




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