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天・理・見・ど・こ・ろ・探・訪vol.17


松尾芭蕉も旅した-新緑の「上街道」を歩く-
(天理市福知堂町)

海に縁のない奈良県の天理市に、戦艦大和ゆかりの場所があるのをご存じでしょうか?

JR天理駅から南へ1駅。三角屋根が特徴の長柄駅を出ると、「大和神社」と書かれた大きな柱が建っています。
案内標識に従い、こんもりとした森に向かって小道を進むと、境内に出ました。

ここは格式の高い、日本最古の神社の一つだそうです。
奈良時代、遣唐使が日本を発つ前に必ず参詣し、航海の無事を祈願したといいます。

その縁から、第二次世界大戦中に造られた戦艦大和の艦上に、大和神社の分霊が祀られていたのです。
境内には戦艦大和展示室があり、自由に見学できます。また、この神社の参道の長さは大和の全長(263m)とほぼ同じだということです。

参道入り口前の南北の道路は、「上街道」と呼ばれるかつての幹道です。
江戸時代には、京都や大阪方面から奈良を経て、初瀬詣でや伊勢参りなどに行く人で賑わいました。
少し北へ歩くと、藤棚の下に松尾芭蕉の「草臥れて宿かる比や藤の花」の句碑がありました。

そろそろ休憩しようと、近くにあるお麩屋さんのカフェで生麩パフェを頂くことに。もちもちの生麩は、スイーツにぴったりです。
爽やかな新緑の季節。のどかな旧街道を歩きながら、大和の歴史に思いを馳せた一日でした。

いきいき通信