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創部初 県大会優勝 – 天理中女子バスケットボール部-

天理中学校女子バスケットボール部は先ごろ、第64回「奈良県中学校バスケットボール選手権大会」(女子の部)に出場。創部以来、初の優勝を飾った。

今年のチームは、奈良県選抜メンバーに選ばれている駒谷みつきキャプテン(3年)と加藤柚月選手(同)を擁し、二人のセンタープレーが高い攻撃力を誇る。また、ドリブルやパスなどの基礎的技術を高めているほか、守備面では脚力を使って相手にプレッシャーをかけるディフェンスを目指してきた。

昨年11月の新人戦で3位入賞したほか、県外のカップ戦で上位入賞するなど、着実に力を付けてきた同部。同中学校の耐震補強工事に伴い、練習時間が限られるなか、基礎練習を重ねつつ、県内外の練習試合で実戦経験を積んできた。

小谷明広監督(58歳)は「基礎練習を徹底する中で、苦しい局面やここぞというときに競り勝つ強さが身に付いてきた。また、笑顔と声かけを選手たちに呼びかけてきたことで、チーム内の雰囲気も非常にいい」と手応えを語る。

同大会の2回戦では、シュート力に定評のある三笠中学校と対戦した。
第1ピリオドは、相手のシュートが次々と決まり、リードを許す苦しい展開に。小谷監督は「フリーでシュートを打たせてしまう場面が多かった」と振り返る。
苦しい局面が続くなか、駒谷キャプテンと加藤選手のインサイドプレーが機能し始めると、第2ピリオドで逆転。そのままリードを守りきり、56‐47で勝利を収めた。
波に乗った天理中は、続く3、4回戦を難なく突破し、5回戦も順調に勝ち上がる。

大会最終日、富雄中学校との準決勝では、中盤から一進一退の攻防が続く。

迎えた第4ピリオド、勝負強さを見せた天理中が得点を重ねて63‐58。シーソーゲームを制し、決勝進出を決めた。
決勝の相手は郡山南中学校。試合は、開始直後からリードする郡山南中を僅差で追う、手に汗握る展開に。第3ピリオド終了時、天理中が逆転に成功し、33‐32と、この試合で初めてリードを奪ったものの、第4ピリオド終盤に同点に追いつかれた。

残り17秒、セットプレーから加藤選手が果敢に攻撃を仕掛けると、相手選手がたまらず反則。勝敗を大きく左右するフリースローに臨んだ加藤選手は、落ち着いて1本を決めると、その後はリードを守りきり、ゲームセット。

57‐56で創部初の優勝を手にした。


現在、同部は夏の「奈良県中学校総合体育大会」に向けて練習に励んでいる(写真)。

駒谷キャプテンは「どんなときも仲間と笑顔で励まし合い、褒め合ってきたことで、チーム一丸となって試合に臨むことができた。この大会で得た自信を糧に、夏の県大会に挑みたい」と話している。

天理時報2018年5月20日号掲載