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亡き仲間と大学選手権へ – 天理大野球部-

リーグ3連覇 18回目V

天理大学野球部は5月20日、阪神大学春季リーグの最終節で関西外国語大学に6‐2で勝利し、3季連続18回目の優勝を果たした。

11日に開幕する第67回「全日本大学野球選手権大会」への2年連続出場を決めた同部。
リーグ3連覇を達成した、今季リーグ戦の戦いぶりを紹介する。

昨年、春季リーグ優勝を果たし、「全日本大学野球選手権大会」に出場した天理大野球部は、4年ぶりに大学選手権ベスト8に入った。
その後、秋季リーグも優勝し、リーグ3連覇を目標に掲げた。

ここ数年、増加傾向にある部員数は現在約170人。
4年前に就任した藤原忠理監督(52歳)は、「大学スポーツで大切なことは、自覚と責任をもって、自ら考え行動することだ」と、何度も選手に伝えてきたという。

「好成績の要因の一つに、チームの理念が選手たちに浸透してきたことがあると思う。
チームが強くなる中で、全国の高校から注目され、入部希望者数が増えている」と話す。

こうしたなか、今年1月に2年生部員の福丸和起選手が「白血病」で急逝するという節を見せられた。

藤原監督は「闘病中に、彼は『また野球がしたい』と話していた。
この大節を〝生き節〟にしなければとの思いで、選手に『一手一つの心』が芽生え、『福丸と一緒に必ず全国へ』という強い気持ちで練習に取り組むようになった」と振り返る。

同部が練習する白川グラウンドや試合中のチームのベンチには、福丸選手のユニホームが常に掲げられた。

「一手一つの心」で

4月7日、リーグ開幕。
天理大は甲南大学との第1節を2連勝し、好スタートを切った。
続く第2節は、同じく第1節で2連勝した大阪産業大学と対戦。
「ここで勝ったチームが勢いに乗れる、大事な一戦」と気合を入れて臨み、初戦は6‐5で天理大が制した。

第2戦は、四回表にチームの主砲・田中秀政選手(4年)がタイムリーヒットを打つなどして一挙5得点。
5‐4で4連勝した。

この後、関西国際大学戦、大阪体育大学戦を勝ち越し。
8勝2敗で、優勝を懸けた関西外国語大との最終節に臨んだ。

第1戦、両チームが初回に1点ずつ奪い合うと、二回裏に荻野翔太郎主将(同)のタイムリーヒットで2点を追加。
その後、四回、六回、八回に追加点を重ね、9‐2で快勝した。

最終戦、三回表に先制した天理大は、五回表に今季打率5割5分1厘をマークした権代雄太郎選手(同)がタイムリーヒットを放つなどして、5点のリードを奪う。

一方、投手陣では先発の八木玲於投手(3年)が六回途中2失点で試合をつくると、続く桜木健次郎投手(同)が最後まで無失点に抑えて6‐2。

3季連続18回目のリーグ優勝と、創部初の2年連続となる全日本大学野球選手権出場を決めた。

個人成績では、権代選手が最優秀選手賞・首位打者賞・特別賞、田中選手が特別賞を受賞。
ベストナインに投手の八木選手、一塁手の田中選手、二塁手の加藤聖也選手(4年)、三塁手の荻野主将、遊撃手の北川大貴選手(2年)、外野手の権代選手が選ばれた。

さらに、権代選手は最多安打と最高打率、田中選手は最多打点のリーグ新記録を樹立した。

藤原監督は「個人のリーグ新記録に象徴されるように、打線が爆発したシーズンだった。
当初思い描いていた『バッテリーを中心とした守りのチーム』という勝ち方ではなかったが、非常に良いプレーができた。

一方で失点も多かったので、大学選手権までに改善したい」と語った。
荻野主将は「昨年のベスト8越えが目標。初戦で戦う大阪商業大学は、昨年の大学選手権で勝利した後、秋の『関西地区大学野球選手権大会』では負けているので、まずはリベンジを果たしたい」と意気込む。

天理大の初戦は11日、関西六大学野球連盟代表の大阪商業大と東京ドームで対戦する。

天理時報2018年6月3日号掲載





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