明治・帝京と接戦繰り広げ-天理大ラグビー部-

天理大学ラグビー部は8月18日から30日にかけて、長野県上田市の菅平ラグビー場で恒例の夏合宿を実施(写真)。
9月から始まる「関西大学ラグビーAリーグ」、その後の「全国大学ラグビー選手権大会」に向けて、明治大学や帝京大学をはじめとする関東勢を相手に練習試合を重ねた。
昨シーズン、関西リーグで連覇を成し遂げた天理大。続く大学選手権では関東の強豪・東海大学に敗れ、ベスト8に留まった。
新チームは島根一磨キャプテン(4年)を中心に、U‐20日本代表でキャプテンを務めた岡山千治選手(3年)や、強い突破力を誇るファウルア・マキシ選手(4年)など戦力は充実している。
5月に開催された「ラグビーカーニバル」では、昨年の大学選手権準優勝の明治大と対戦し、24‐17で勝利。
さらに、「関西ラグビー春季大会」では、同志社大学を下して2年ぶり2度目の優勝を飾った。
菅平での合宿初戦、天理大は明治大と対戦。開始4分に先制トライを決めると、その後も固いディフェンスで相手の攻撃を防ぎ、リードを守る。
後半、点差を縮められたものの、24‐19で勝利した。
23日には、大学選手権9連覇の王者・帝京大と対戦した。
前半、帝京大の強力フォワード陣を相手に、天理大がスクラムで押し勝つ。
19分、相手ゴール前20メートル付近からモールでゴールラインまで押し込むと、マキシ選手が先制トライを決めた。
36分には、右から左へとボールを大きく動かして前進し、最後は相手ディフェンスをかわした松永拓朗選手(2年)がトライ。
12‐7とリードして前半を終える。
後半、強い雨が降るなか、両チームともゴール際での攻防が続く。
相手の執拗な攻撃に対応し、ゴールラインを割らせない天理大。
しかし30分、何度もアタックを繰り返され、ついにディフェンスが破られて、12‐14。その後は得点を奪えず、2点差で敗れた。
島根キャプテンは「帝京には一度も勝ったことがないので、今回は勝ちたかった。しかし、後半は取り返したボールを相手に渡してしまうなど、ミスが目立った。合宿の試合内容を、しっかりと反省したい」と話した。
29日の東海大学との試合を最後に、13日間にわたる合宿を終えた同部。
小松節夫監督(55歳)は「スクラムやアタックなど、関東勢相手に戦えると分かったのは収穫。一方、ラインアウトや、ミスからの切り替えなど修正すべき点が明確になった。特にセットプレーが安定せず、リズムに乗りきれない場面が多かったので、まずは関西リーグ3連覇に向けて、しっかり修正して臨みたい」と話した。
関西大学ラグビーAリーグの初戦は9月24日、大阪市の長居陸上競技場で関西大学と対戦する。
天理高校水泳部は8月17日に開幕した「全国高校総合体育大会」に出場し、五島実咲選手(3年)が女子200メートルバタフライで3位入賞した。
天理時報2018年9月2日号掲載
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