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全国4強入り果たす-天理高軟式野球部-

天理高軟式野球部は「全国高校軟式野球選手権近畿大会」で優勝し、8月24日から兵庫県明石市の明石トーカロ球場などで行われた「全国高校軟式野球選手権大会」に3年連続出場。準決勝で今大会を制した中京学院大学附属中京高校(愛知)に敗れたが、4強入りを果たした。

秋春夏の3季連続で近畿大会を制し、公式戦無敗で全国大会に進んだ天理高。「昨年は初戦敗退を喫したため、緊張感をもって臨んだ」と木田準也監督(36歳)は話す。
初戦の仙台商業高校戦では、エースの別所真治郎投手(2年)が先発。九回まで無失点の好投を見せたものの、攻撃陣が得点を奪えず、0‐0のまま延長戦へと突入した。
延長に入っても、別所投手は気迫のピッチングを続け、十三回以降、ノーアウト一、二塁の状態から攻撃が開始される「タイブレーク制」が適用されても、ホームを踏ませない。
迎えた延長十五回表。天理高が二人続けて四球を選び、待望の勝ち越し点を挙げる。さらに、末永善一選手(3年)が左中間へタイムリーヒットを放ち、2点を追加。十五回裏の相手の攻撃を1失点で切り抜け、3‐1で勝利した。

この後、準々決勝で早稲田実業高校(東京)と対戦。別所投手に代わり、真野凜風投手(2年)がマウンドに上がった。
天理高は初回に3点を奪われたものの、その後はリズムを取り戻し、三回に3点を返して同点に。さらに六回、八回と得点を重ねて6‐3で勝利。準決勝へ駒を進めた。
中京学院大中京高との準決勝では相手エースが好投し、ランナーを出すものの、得点に結びつかない膠着状態が続く。そのまま最後まで反撃の糸口をつかめず、0‐4でゲームセット。ベスト4で大会を終えたが、9月30日から福井市の福井フェニックススタジアムで行われる「国民体育大会」への出場権を獲得した。

井筒春一キャプテン(3年)は「ベスト4に入れた喜びはあるが、日本一が目標だったので、もっとできたという悔しさもある。国体でリベンジしたい」と。
木田監督は「準決勝は、全国の難しさを感じた試合だった。この反省を今後の試合に生かしたい。そして、このメンバーで、もう一度戦うチャンスをもらったので、日本一に再度挑戦する」と話した。

天理時報2018年9月9日号掲載