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働く高校生 各競技で活躍
-全国定通大会 天理高第2部の成績-

働く高校生たちのスポーツの祭典「全国高校定時制通信制体育大会」が先ごろ開かれ、天理高校第2部の各クラブが好成績を残した。軟式野球部は連覇の記録を12へ伸ばしたほか、多くのクラブが団体・個人の部で上位入賞を果たした。

連覇の記録「12」へ伸ばす 軟式野球部

軟式野球部は8月15日から18日にかけて、東京都の明治神宮野球場などで行われた第65回「全国高校定時制通信制軟式野球大会」に出場した。

初戦は、昨年の決勝で6‐5の死闘を演じた八王子拓真高校(東京)と対戦した。
「昨年、苦戦した記憶が残っているので、しっかりと気を引き締めて、この一戦に臨んだ」と藤田哲也監督(47歳)。

試合は、初回と二回に2点ずつ奪うと、八回はノーアウト満塁の場面で伊藤慎介投手(4年)がヒットを放つなどして3点を追加。投げては、伊藤投手が伸びのあるストレートと変化球で相手を翻弄し、7‐1と快勝した。

この後、2回戦と準々決勝をそれぞれ10‐0、準決勝を10‐1とコールドで勝ち進み、決勝は日本ウェルネス高校(東京)との対戦となった。
初回、1アウト二、三塁のチャンスを迎えた天理高は、四番の森口信宏選手(同)が二塁打を放ち2点先制。その後も毎回、得点を重ねていく。

七回には、同部唯一の女性選手である髙柳枝理選手(同)が今大会初の打席へ。サード強襲のヒットを放つ活躍を見せた。
天理高は最後まで攻撃の手を緩めず、16‐0で勝利。連覇記録を最多の「12」へと伸ばした(写真)。

岡田民生主将(同)は「この1年間、全国大会で優勝することだけを考えてきた。目標を達成できてよかった」と。
藤田監督は「結果的には打力が目立ったが、投手陣の奮闘や好守が光る大会だった。34人の部員全員で戦うというチームの一体感があったからこそ、連覇記録を更新できたと思う」と話した。

心一つにV2達成-バレーボール部女子-

バレーボール部女子は8月5日に神奈川県平塚市のひらつかサン・ライフアリーナで行われた決勝に勝利し、2年連続12回目の優勝を果たした。

大会2週間前、唯一の4年生である野村優菜キャプテンが肩を脱臼。チームは「先輩のためにも優勝を」と心を一つにして大会に臨んだ。
天理高は2回戦から出場すると、初戦を2‐0でストレート勝ち。準々決勝と準決勝もストレートで勝ち上がる。
迎えた城南高校(岐阜)との決勝戦。

序盤、サーブミスなどが続き、リズムをつくれずにいたが、アタッカー陣の奮闘でポイントを奪うと、そのまま25‐22で第1セットを先取した。

その後は、落ち着いた試合運びで得点を重ね、25‐15で第2セットを奪ってゲームセット。全試合をストレート勝ちし、連覇を達成した。
野村キャプテンは「けがでコートに立つことができなかったが、後輩たちが一手一つのプレーでカバーしてくれた。みんなの支えがあったからこそ、優勝できた」と笑みを浮かべた。
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このほか、団体では、ソフトテニス部とバスケットボール部男女がそれぞれ準優勝。個人では、柔道部女子の佐野明花里選手(3年)が63キロ級で優勝した。

各個人戦の上位入賞者は以下の通り。
男子
○柔道75キロ級準優勝=水上静太選手(3年)
女子
○陸上3千メートル3位=杉尾彩夏選手(2年)
○ソフトテニス3位=児玉志保選手(2年)・楠本理子選手(1年)ペア
○バドミントン3位=二宮理栄選手(4年)

天理時報2018年9月16日号掲載