JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ) - あなたが陽気に 世界を陽気に

JOYOUSLIFE(ジョイアスライフ)は「陽気ぐらし」の手がかりとなる記事を厳選した、キュレーションサイトです。

第16回:習い事を辞めたいと言われたら……?

山﨑洋実HAPPY MOMMY プロデューサー&コーチ


こんにちは。ひろっしゅコーチこと山﨑洋実です。
子供が習い事を辞めたいと言い出したらどうしますか? 子育てをしていると、必ずと言っていいほど出会う場面の一つかもしれません。私もたくさんのお母さんたちから習い事にまつわる相談を受けますが、「簡単に辞めさせたら飽きっぽい子になってしまうのではないか」「つらいことや嫌なことから逃げる癖がついてしまうのでは?」などの理由で、辞めさせることをためらう方が多いように思います。

子育てで大切にしたいことは?

習い事を辞めさせるのか、続けさせるのか。あなたは、どちらが正解だと思いますか? 私は、どちらも正解だと思います。習い事の一つや二つで、人生にそんなに大きな影響はありません。子供の様子をみて決めればいいのです。何が理由で辞めたいのか。先生が怖い、練習がつらい、お友達と気が合わない、その習い事自体に興味が持てない……。子供なりにいろいろな理由があるはずです。まずは子供の気持ちにきちんと向き合って話を聞いてみましょう。

その上で意識してほしいのは、あなたにとって子育てで大切にしたいことは何か、ということです。自分の軸、あるいは基準と言い換えてもいいかもしれません。何のためにその習い事をさせているのか。なぜ習い事を続けなくてはならないのか。あなたにとって重要でどうしても譲れない理由があるのなら、それを子供に対してきちんと説明し、理解してもらうことが必要ですね。

例えば、「一度始めたことは絶対にやり遂げる」というのがあなたの子育てにおいて重要な価値観なのであれば、あなたがそう考える理由はもちろん、「やり遂げた」ゴールはどこにあるのか、どこまで続けたら辞めてもいいのかをきちんと子供に示すこと。「協調性や社会性を身に付けること」が習い事をする目的なのであれば、他の環境や手段では身に付けることができないのかを考えてみてもいいかもしれません。

私が気になるのは、習い事を辞める、辞めないという結果よりもむしろ、「嫌なら辞めたっていいんだよ!」というせりふを脅し文句のように使うことです。お母さんは本心では続けてほしいと思っているときに、「辞めたくない」という子供の返事を期待して使う「辞めたっていいんだよ」は、百害あって一利無し。辞めさせる気がないなら使わないことです。子供は、お母さんの気持ちを敏感に察するもの。素直な気持ちを話せる環境を作ってあげてくださいね。

そしてもう一つ覚えておいてほしいのは、意欲があるときばかりではないということです。私たち親は、わが子に「意欲的でチャレンジ精神旺盛で、くじけずに頑張る子であってほしい」などと理想を抱いてしまいがちですが、人間いつもそんなときばかりではありません。私たちもそうですよね。家事や仕事に前向きに取り組めるときもありますが、気乗りがしない、サボりたい、そんな気持ちになることもあるはずです。子供だって同じです。たとえ大好きな習い事だったとしても、「今日はちょっと疲れたなぁ。やる気が出ないな」なんて日もあるのです。子供の「辞めたい」という言葉だけに振り回されず、本当の気持ちを受け止めてあげたいものですね。

子供と向き合うこと

習い事で得られるもの、それは技術の習得や能力の向上などの結果だけではありません。むしろ、すぐには結果や成果に結び付かないものの方が多いのかもしれません。親や学校の先生とは違う大人との出会いや、学校とは別の友達との出会いもその一つ。学校で嫌なことがあっても、習い事に行けば全く違うコミュニティがある。そこには嫌なことを忘れて笑い合える仲間がいる。先生や親とは違う言葉で話してくれるコーチがいる。学校だけではない、もう一つの自分の居場所ができることは、視野を広げ、たくさんの考え方に触れる経験にもなるのではないでしょうか。

習い事に限らず、物事には必ずプラスの側面とマイナスの側面があります。どの側面にスポットを当てて考えるのか、捉え方一つで起きた出来事は良い思い出にも悪い思い出にも変わるもの。大事なことは、子供と親がしっかり向き合って結論を出すことです。その結果、習い事を途中で投げ出さずに最後までやり遂げることは、言うまでもなく素晴らしいことです。仮に途中で辞めて別の習い事をすることになったとしても、新たなことにチャレンジすることを励ましましょう。子供と向き合って出した結論であれば、どんな結論だったとしても、それは最終的にマルなのだと私は思います。

辞める・続ける、どちらの結論を選んだとしても、それがマルの経験となるようにサポートしてあげるのが親の役目だと思います。

さんさい


【山﨑洋実(やまさきひろみ)】
HAPPY MOMMY プロデューサー&コーチ。「Fine-Coaching」主宰。結婚後にコーチングを体系的に学び、自身の妊娠出産を経て、「ママのイキイキ応援プログラム(通称:ママイキ)」をスタート。ママ向けコーチングの第一人者として「ひろっしゅコーチ」の愛称で親しまれ、全国の悩めるママたちにアドバイスを送っている。