ドラフト1位でオリックスへ
天理高硬式野球部 太田 椋選手
天理高校硬式野球部の太田椋選手(3年=写真右)は、10月25日に行われた「プロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)」でオリックス・バファローズから1位指名を受けた。
天理高の現役選手が1位指名を受けたのは、平成3年の谷口功一さん以来二人目。
太田選手は身長181センチ、体重78キロの右投げ右打ち。
走攻守三拍子そろった内野手で、堅実な守備に加え、遠投110キロの強肩が特長。
高校通算31本塁打を記録しており、勝負強い打撃も持ち味だ。
オリックスの西村徳文監督は「将来性がある。一番は打撃で、守備も良いと聞いている。安達了一選手の後の遊撃手が一番の補強ポイントなので、大きく育ってほしい」と期待を寄せる。
太田選手の父・暁さん(47歳=同左)は、かつて近鉄バファローズ(当時)に所属した元プロ野球選手。
現在、オリックス・バファローズの打撃投手を務めている。
同日、記者会見が行われた天理高第3別館には、暁さんをはじめ太田選手の家族の姿があった。
球界16組目となる〝親子鷹〟の誕生に、暁さんは「まさか同じチームでできるようになるとは思わなかった。
しっかり鍛えて、将来はオリックスの顔になってほしい」と話した。
太田選手は小学3年生のとき、地元の少年野球チーム「羽曳野レンジャース」に入部。
中学ではシニアの「羽曳野ボーイズ」に所属し、オフシーズンには、暁さんの投げる球を打ち返す〝特訓〟に励んだ。
中学時代にはU‐15日本代表に選ばれた。
天理高では、1年の夏からレギュラーとして活躍。昨年の夏の甲子園大会では、三番遊撃手として同部27年ぶりのベスト4入りに貢献。
新チームでは、主将としてチームをまとめた。
今年のドラフト会議では、同じく1位指名された根尾昴選手(大阪桐蔭高校)、小園海斗選手(報徳学園高校)と合わせ、「遊撃手ビッグ3」として注目を集めた太田選手。
「まさか1位指名されるとは思わなかったので、驚いている。厳しいプロの世界でも努力を重ね、早く1軍の舞台に立ちたい。子供のころからプロ野球が大好きで、その姿を見て自分もプロになりたいと思ったので、子供たちの目標になるような選手を目指したい」と抱負を述べた。
教内関係者もドラフト入り
大阪商業大学の滝野要選手(22歳・飯南分教会信者)が中日ドラゴンズから6位指名を受けた。
滝野選手は185センチ、76キロ、右投げ左打ちの外野手。
走攻守の三拍子がそろった、長打を望める左の強打者。
関西六大学リーグで通算101安打を記録し、同リーグのベストナインに4度選出された。
天理時報2018年11月4日号掲載