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Second Episode 伝わる信仰

天理養徳院院長 中島道治先生


病気と闘っている最中は、「何でこんな病気になったんや」と思うけれど、病気は本当に陽気ぐらしに続く道へ戻してくださる「手引き」なのです。
この身が自分の思う通りにならないことばかりだったので、「この身体は自分のものではない」ということだけは痛みを通して感じていました。今思えば、陽気ぐらしへの手引き第一歩だったのですね。

いんねん悪いがや

松葉づえで歩けるようになって、ようやく退院しました。
お医者さんが「坊や、この病気はいくら薬を飲んでも薬は骨に染み込まないので入退院を繰り返す病気や。今からやってはいけないことを言うよ。激しい運動はダメだよ。そして夜遅くまで勉強してはダメだよ。身体を疲れさせたら再発するからね」と言われ、小学校4、5年生のころは運動をした記憶はありません。
運動会は練習時から教室で見学をしていた病弱な小学生でした。
その上、家では風邪を引くのは一番、お腹を下すのも一番。気候の変わり目などは必ず寝込んでいました。
しんどくて寝込んでいた時に親せきのおばちゃん方が訪ねてきて、寝ている私を見つけると必ず「みっちゃん、あんたね、いんねん悪いがやから自覚せられか。いんねん悪いがやから自覚せられか」でした。
これは子どもの私にはつらかったですね。しんどくて寝ている中、何にも反論できない。子どもながらに「僕はどんな悪いことをしましたか、教えてください」と心の中で必死に叫んでいました。

輝く元のいんねん

天理教は何か暗いなと感じていました。でも、足がうずき自分の思い通りにならない骨髄炎を通じて、身体は自分のものではない「かしもの・かりもの」ということを何となく感じていました。
心の転機が来たのは高校1年生の夏休みにおぢばで開催された学生生徒修養会に参加した時のことでした。
本部の先生から「親神様が私たち人間を創造されたのは、人間が陽気ぐらしをするのを見て、共に楽しみたいと願われているからです。陽気に楽しく暮らして親神様と共に楽しむ。これが人間の元のいんねんなんです。陽気ぐらしという目標に導かれ、引き寄せられているのです」とお話しいただきました。
この時、ずっと霧が懸かったようにもやもやしていた心が、スーッと晴れていく瞬間でした。。

明るい天高生

そして、もっともっと親神様の話を聞きたいと思い始めました。
学生生徒修養会が中期を終え、後期へと進んだ時、天理高校の3年生と合同で受講しました。
明るく楽しいおぢばの高校生でした。特に、修了が近づいてきた日の夕食後、講堂で各班交流の演芸会が行われました。
天高生が加わったからか、演芸会は大変盛り上がりました。
さらに、彼らがどこで準備したのか、舞台へ次から次へとテープを投げ込んでくれる。これが、盛り上がりのもとでした。盛況で終了、各宿舎で就寝。
翌朝、トイレに入った者たちから次々と「紙がない!」「紙がない!」と声が聞こえてきました。
そこで初めて、昨夜の舞台へ惜しみなく投げ込まれたテープの正体が分かったわけでした。

また、夜、トイレに行くと、トイレ用の下駄が1足も無いということがたびたびありました。
部屋に帰って友達に話すと「あ! あいつら、また脱走したな」でした。
寮生活に慣れている彼らにとってはお手のもののようでした。
これが、また私には新鮮でした。地方で暮らす私は常に「天理教だからちゃんとしなければ」「天理教だからと指を指されないように」と、何をするにも周囲の批判的なまなざしに緊張しながら生活していたように思います。

そのため、彼らのおおらかさや、気を使わずに伸び伸び行動する姿が、すごくうらやましかったです。これもおぢばで生活したいとの思いを強めてくれた出来事の一つでした。
当時の天高生とは、今も仲間として付き合っています。

(つづく)

Happist