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2年ぶり3回目の「文科大臣賞」
日本学校合奏コンクール 天理高弦楽部

天理高校弦楽部(新誠一部長)は11日、千葉市の千葉県文化会館で開かれた第7回「日本学校合奏コンクール2018全国大会」(主催=同委員会、後援=文部科学省ほか)ソロ&アンサンブルコンテスト高等学校の部に出場し、最高賞である「文部科学大臣賞」を受賞。2年ぶり3回目の快挙を成し遂げた。

同部は3年前、天理教音楽研究会「弦楽教室」へ通う4人の部員がカルテットを組んで初挑戦し、「文部科学大臣賞」を受賞。翌年は18人による弦楽合奏で、連覇を達成した。

こうしたなか、近年は入部希望者が急増。部員の中には、高校で初めて弦楽器に触れる生徒が少なくないという。今大会でも、出場メンバー20人のうち8人が〝初心者〟だ。部員の一人が「入部を決めたのは、体験入部のときの雰囲気が良かったから」と話すように、「弦楽教室」へ通う部員が中心となって基本技術を一から丁寧に教えるほか、音楽表現などを自由に話し合える雰囲気が、上達にひと役買っている。

同部は、教祖誕生祭における「よろこびの大合唱」や「こどもおぢばがえり」など、親里の行事に多数出演。コンクール2週間前には、青年会総会前夜の「100フェス!」ナイトステージで弦楽合奏を披露した。

新部長(37歳)は「100年に1度という貴重な機会に出演させてもらい、とても光栄。大舞台を経験したことは、コンクールに向かう生徒たちの心の成長にもつながったと思う」と話す。

スケールの大きな演奏

コンクールで演奏した曲は、チャイコフスキーの『フィレンツェの思い出』より第4楽章。〝隠れた名曲〟とも評される同曲について、上田真紀郎コーチ(40歳)は「高校生の間に多様な作品にふれ、感性を磨いてほしいと思った。生徒同士で曲のイメージを話し合うと、演奏が見違えるように良くなる。若者が秘めるポテンシャル(潜在能力)の高さを、あらためて感じた」と話す。

全国大会の高校の部には、82校から予選を勝ち抜いた9校が出場した。

午後6時半、直前のリハーサルを終えた部員たちは、おぢばを遥拝。上田コーチが「楽しんで!」と声をかけ、ステージへ送り出す。部員たちは客席に向かって一礼し、静かに楽器を構えた。

張り詰めた雰囲気のなか、第2バイオリンとビオラが静かに刻む音で、演奏が始まる。やがて第1バイオリンが主旋律を高らかに奏で、先導していく。軽快なメロディーが続くなか、中間部ではバイオリンとチェロによるゆったりとしたハーモニーが、会場の雰囲気を和らげる。最後は駆け抜けるようなユニゾンを響かせ、最後の一音まで弾ききった。

結果発表では、同校を含む3団体が「金賞」受賞。最後に司会が「文部科学大臣賞――41番、天理高等学校」とアナウンスした瞬間、部員たちは歓喜の声を上げた。

プロ奏者や指揮者から成る審査員たちは「音楽の作り方がダイナミックで、スケールの大きな演奏」「難しい作品をとても良く演奏している」と評価。5人中2人が、技術点・芸術点ともに満点をつけた。

キャプテンの久保わかよさん(2年・チェロ)は、「演奏を楽しむことをモットーに練習を重ねた結果、文部科学大臣賞を受賞できた。先生やコーチ、OBなど多くの方々のおかげでコンクールに出場でき、とてもありがたい。これからも感謝の心を胸に、お客さんに喜んでもらえる演奏を目指したい」と語った。

天理時報2018年11月25日号掲載





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