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子供に〝ほどよく〟期待する

金山 元春高知大学准教授
本部直属淀分教会淀高知布教所長


 子供は〝未来の宝〟です。子供に期待し、その可能性を信じて、粘り強く丁寧に関わっていく姿勢は、大人として心がけておきたい大切なことです。
 ただ、わが子に対する期待は高くなってしまいがちなので注意が必要です。私もカウンセラーとして出会う子供たちに対しては、適度な期待を持って接することができますが、わが子に対しては、過度な期待をかけてしまい、必要以上に重荷を背負わせていないだろうかと心配になるときがあります。
 そうした自分に気づいたときには、その期待がどこから来ているのか、自らを省みるようにしています。すると、たいていは次のいずれかに思い当たります。
 一つは、「自分はできたから」「自分はそうしてきたから」という思いからくる期待です。
 特に「だからこそ、いまの自分がある」という思いが強いと、「この子にも、そうあってほしい」「この子もできるはず」という期待が一層高まるようです。
 もう一つは、「自分はそうしたかったけれど、できなかったから」「自分はこれができなくて苦労したから」という思いからくる期待です。
「子供に自分と同じような苦労はさせたくない。だから、これができるようになってほしい」と願うのは親心ですし、それは自然なことだと思います。
 しかし、「私の果たせなかった思いを、この子が代わりに……」などと、自分の人生の心残りを子供の人生で補おうとしたり、「そうでなければならない」「ほかの道は許さない」などと、自分の理想を子供に押しつけたりし始めると、子供はつらい思いをすることになります。
 親の期待を子供に伝えることは悪いことではないと思いますが、高すぎる期待は「やれて当たり前」「どうして、できないの?」「やれるはずだろう!」などと、子供を追い詰めてしまうこともあるので気をつけるようにしています。
「やれるはず!」よりも、「そんなことができるようになったんだ、うれしいなあ」と子供の成長を喜び、「どうやって、できるようになったの?」と子供の努力に関心を寄せ、「次はどんなことをしようか!」と、子供と一緒に未来を楽しめるような、子供に〝ほどよく〟期待する大人でありたいと願っています。

天理時報2018年11月18日号掲載