やりたい仕事させてもらえない

20代女性ようぼく
営業職

入社4年目です。仕事はひと通りできるようになったと思うのですが、新しいプロジェクトなどには、いまだに参加させてもらえません。20代のうちにいろいろなことを経験して、スキルアップしたいのですが……。

お道の教えは「天然自然の道」と聞かせてもらいます。いくら畑に種を蒔いても、今日すぐに芽が出るものではありません。旬が来てこそ、芽も吹くのです。教祖は「この道は、先永う楽しんで通る道や程に」(『稿本天理教教祖伝逸話篇』135「皆丸い心で」)と仰せくださいます。旬が来たならば、あなたがこれまで蒔いた種はきっと芽を出しますよ。
だからいまは、与えられた仕事に対して、求められた以上の結果を出すくらいの気持ちをもって、会社に貢献する〝はたらき〟をしてはどうでしょうか。

業績に貢献したいとは思います。でも、会社が地方にあるので、都心にある他社との競争に弱く、事業も縮小傾向にあります。環境は変えられないので、やるせない気持ちになります。

確かに、環境を変えることは難しいことです。ただ、そうした思いは、自分自身のことばかりに目が向いているときに抱くものだと思います。
私たちは、社会人であると同時に、一人のようぼくです。教祖の道具衆として、たとえば、時間を見つけてにをいがけに出てみてはどうでしょう? さまざまな人と出会い、人のたすかりを願う中で、おのずと視線は自分から周囲の人々へと向くはずです。
業種によっては、大都市にあるほうが有利なこともあるでしょう。けれども、自分の足で歩くことで、親神様は新たな出会いや気づきを必ずお与えくださいます。それらはきっと、都心にはない町の強みや、思いもしなかったようなアイデアを、あなたに教えてくれるはずです。
回答者:道友社前社長 西浦忠一
天理時報2016年7月3日号掲載
この記事に関するオススメ記事はこちら