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新入社員との接し方に悩む

40代男性ようぼく
建築事務所勤務


 新入社員とのコミュニケーションに悩んでいます。こちらが話しかけるまで、何か尋ねてきたりすることもなく、ただ指示を待っているといった様子です。
 以前には、ちょっとしたトラブルが元で突然出社しなくなった人もいました。小さな事務所なのでチームワークを大切にしているのですが……。

 真柱様は、教祖130年祭における神殿講話の中で、ようぼくの育成・丹精を農作業にたとえられ、「日々の地道な世話をしながら時を待つという側面と、ここというときには何をおいてもしなければならない旬という要素がある」と示されました。
 これはきっと、お道の信仰者だけでなく、会社などで社員を育てる場合も同じだと思います。確かに、世代によって接し方の難しさはあるでしょう。しかし、教祖はどんな人もいつも温かく見守り、育て導かれました。指導にはいろいろなノウハウがあるでしょうが、教祖のひながたに手本を求めることも、ようぼくとして忘れてはならないと思います。

 私も含め古株の社員が、新入社員に〝腫れ物〟に触るように接していて、社内の雰囲気自体も悪いように思います。

 人を育てるには、育てる側の強い意思が必要ですし、それはつまり、自分の心の置きどころが問われるということです。トラブルを避けて距離を取るよりも、〝覚悟〟を持って臨む必要があるのではないでしょうか。
 『稿本天理教教祖伝逸話篇』87「人が好くから」に、「人が好くから神も好くのやで」とあります。難しく考えず、まずはあなた自身がどんな人からも好かれる人材であるように努めつつ、若い社員には、そのあり方を真似してもらうことから始めてはどうでしょう。

回答者:道友社前社長 西浦忠一

天理時報2016年11月20日号掲載

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