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天・理・見・ど・こ・ろ・探・訪 vol.4

東大寺山古墳

卑弥呼の時代の鉄刀が出土 東大寺山古墳(天理市櫟本町)

 天理市内には1596基もの古墳があり、その数は県内最多を誇ります。なかでも歴史的に重要なのが、北部にある東大寺山古墳です。
 JR天理駅から北へ1駅。木造・瓦葺きのレトロな櫟本駅を背に、東へ15分ほど歩くと、天理教城法大教会の門が見えてきます。実は、この教会の敷地内に古墳があるのです。事務所にひと声かけると、そのいわれが書かれた資料を下さいました。
 この古墳からは、銘文に2世紀後半の中国の年号が刻まれた「中平銘鉄刀」(重要文化財・東京国立博物館蔵)が出土しました。日本では、あの女王・卑弥呼が邪馬台国を治めていた、ミステリーに満ちた時代です。
 墳頂部は、生い茂っていた竹林が切り開かれて、風が心地よく吹き抜けます。古代の人々も、同じ風に吹かれたのでしょうか。
 古墳を後にして国道169号へ出ると、和邇下神社の赤い鳥居を発見。参道を進むと、万葉の歌人・柿本人麻呂の遺髪を葬ったとされる歌塚や、大きな石棺の蓋がありました。実はこの神社も、古墳の上に建っているのだそうです。
 帰りのバスを待つ間に、近くのピーナツ店へ。店内では試食をしながら商品を選ぶことができます。ビールのお供に、たくさん買っちゃいました。
 静かな遺跡を歩いていると、当時の人々の暮らしが思い浮かんできます。次は、どの古墳へ行こうかな。

いきいき通信